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仙台がフェル2発&赤嶺の移籍初Gで15試合ぶり勝利!

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[8.22 J1第20節 大宮0-3仙台 NACK]

 ベガルタ仙台が助っ人MFフェルナンジーニョの2得点、新加入FW赤嶺真吾の移籍初ゴールで大宮を3-0で下し、4月4日の鹿島戦以来15試合ぶりの勝利をつかんだ(仙台の今季成績はチラで確認)。順位は16位のままだか、J1残留圏の15位神戸、14位F東京に勝ち点差2と迫った。

 試合は序盤から仙台が支配した。今季、ホームのリーグ戦で3-1、ナビスコ杯で4-0と相性の良い大宮とあって、序盤から下位とは思えない猛攻を仕掛けた。そして開始3分、フェルナンジーニョが先制点を決めると、仙台が完全に主導権を握った。

 前半34分にはF東京から加入して3試合目の出場となったFW赤嶺真吾が、貴重な追加点をもたらした。MF斉藤大介のシュートのような高速パスに足を合わせて方向を代え、移籍初ゴールを決めた。その後も勢いはとどまらず、後半20分にはフェルナンジーニョが左サイドをドリブルで突進し、45度から右足で華麗なゴールを決めた。

 その後、難なく逃げ切り、4月4日の鹿島戦以来、15試合ぶりの勝ち点3をつかんだ。仙台イレブンはもちろん、敵地まで駆けつけたサポーターも狂喜乱舞した。2得点のフェルナンジーニョは、試合後のテレビインタビューで「14試合連続で勝利がなくて苦しんだ。これは仙台に良い流れを持ち込むための1勝です」と安堵の表情を浮かべた。

 過去、14試合以上連続で白星のなかったチームはすべてJ2に降格しているという不吉なデータはあるが、このジンクスを破りたいところ。仙台によると、手倉森誠監督は「ここまで長かった? (選手には)この試練を乗り越えたときに本当の強さが自分達には身についているはずだと、信じてやり続けようという話をしました。その通り、チームはこれだけ勝てないのに不協和音も出なかったし、みんな誰のせいにするわけでもなく、その言葉を信じて一体感を持って進んでいたので、ひとつ勝てばいい方向にいくと、選手の口からも自分の口からも言い続けてきましたし、その通りになって良かったと思います」と話し、この1勝を必ず浮上へのきっかけとすることを誓っていた。

(文 近藤安弘)

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