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横浜FMが17歳小野のプロ公式戦初ゴールなどで3発逆転

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[9.5 天皇杯2回戦 横浜FM3-1長崎 ニッパ球]

 昨年の2回戦と同一カードとなった横浜F・マリノス対JFLのV・ファーレン長崎の一戦は、長崎が先制するも後半に横浜FMが3得点を挙げて3-1と逆転勝ちした。横浜FMは10月9日の3回戦でサガン鳥栖と対戦する。

 横浜FMはMF中村俊輔と、日本代表に招集されたDF中澤佑二、DF栗原勇蔵が不在。両CBを欠く中、昨年の2回戦で0-4と惨敗したリベンジに意気込む長崎が前半22分、右クロスに飛び込んだDF神崎大輔がヘディングで先制点を決めた。しかし、1点ビハインドで迎えた後半、横浜FMが意地の追い上げを見せる。

 怒涛の反撃から後半10分、18分とMF山瀬功治が連続ゴールを決めて逆転に成功。同30分には17歳のFW小野裕二がプロ公式戦初ゴールとなるダメ押しの3点目を決めた。

 小野は横浜FMユース所属の2種登録選手ながら、7月19日の広島戦に途中出場し、クラブ最年少出場記録となる17歳208日でトップデビュー。続く24日のG大阪戦で初先発し、決勝点をアシストした。その後、先発に定着したが、8月7日の仙台戦で右腰骨を負傷し、戦線離脱。同24日の新潟戦で4試合ぶりに復帰し、この日が復帰2戦目だった。

 横浜FMユースは4日に開幕した高円宮杯全日本ユース(U-18)選手権に出場中だが、木村和司監督も主力として期待する小野はトップチームの活動に専念。同期のユース選手たちから「裕二は目標」と言われるほどの存在になっている。

 試合後のインタビューで小野は念願のプロ初ゴールに「もっと早く決めたかった。やっと決められたという感じでうれしかった」と喜びながらも「でも、前半からもっとチャンスがあったので、そこで決められればよかった。今後、そういうのを決めていかないと勝てない試合が増えていくと思うので」と貪欲に話していた。

 前半から再三の決定機があったにもかかわらず、チャンスを逃し、先制を許す苦しい展開だっただけに、勝って兜の緒を締めた17歳。“格下”相手のゴールに満足することなく、次はリーグ初ゴールを狙う。

(文 片岡涼)

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