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梁勇基の2発で仙台がダービー制す、降格圏から13位へ急浮上

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[9.19 J1第23節 仙台2-0山形 宮城ス]

 ベガルタ仙台が「みちのくダービー」を制し、降格圏を脱出した。MF梁勇基の右足から生まれた2ゴールで山形に2-0の快勝。7月17日のアウェー戦で1-3で敗れた借りをきっちりホームで返した。

 立ち上がりから仙台が積極的なプレスと豊富な運動量で山形を上回っていた。前半28分、PA正面やや右寄りで獲得したFKのチャンス。梁が右足でカーブをかけたキックは壁の横をすり抜け、ゴール右隅へ。試合後のインタビューで「先制点が欲しかったので、それが取れてよかった。練習でもあのコースに蹴っていたので、自信を持って蹴れた」と話した背番号10の芸術FKで先制に成功した。

 前半40分にも左サイドを突破した梁の折り返しをGKが弾き、こぼれ球をDF菅井直樹が左足ボレー。決定的な場面だったが、シュートはゴール上に浮いてしまった。

 後半に折り返しても仙台のペースが続く。後半23分には故障明けのFW赤嶺真吾を投入。積極的に追加点を狙うと、同31分、赤嶺の突破から波状攻撃を仕掛け、最後はMF富田晋伍の横パスを受けた梁がPA内左サイドに切れ込み、右足でゴール右隅に流し込んだ。「1-0のまま試合が続いていて、どうしても追加点が欲しかった。いい時間帯に取れたと思う」という2点目で試合を決定付けた。

 前節終了時点で15位だった仙台だが、前日18日に神戸が勝ち点1を上積みしたため、暫定で降格圏の16位に後退していた。絶対に負けられない一戦で勝ち点3をつかみ、逆に13位まで順位を上げた。「残り11試合、今日のように全力で戦っていきたい」と梁。降格圏の16位・F東京とは勝ち点3差と、まだまだ残留争いは続くが、最近4試合で3勝1敗という勢いに乗ってJ1残留へ突き進む。

(文 西山紘平)

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