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山形が“ジャイキリ”! G大阪に逆転勝ちし6戦ぶり白星

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[10.2 J1第25節 山形2-1G大阪 NDスタ]
 ジャイアントキリングに成功だ。モンテディオ山形が最近10試合で2度目の4連勝中と好調なG大阪に2-1逆転勝ち。6試合ぶりの白星をつかみ、勝ち点を32に伸ばした。順位は12位のままだが、J2降格圏の暫定16位F東京との勝ち点差を11に広げた(F東京が3日の湘南戦に勝った場合、16位は神戸で、同9差となる)。
 前半から押し込まれながらも、持ち味の粘り強い守備で持ちこたえていたが、後半15分に細かいパスで中央を崩されてFW平井将生に先制点を許してしまった。しかしここからが、いつもの山形とは違った。
 失点から4分後、MF下村東美がDF石川竜也の左クロスをファーサイドで受け右足一閃。移籍初ゴールを決めて同点にすると、さらにその4分後の後半23分には、石川のアーリークロスに途中出場のMF宮崎光平がオフサイドぎりぎりで抜け出し、2戦連続ゴール。なんと失点から8分で逆転に成功した。
 その後も猛攻を受けたが、粘り強い守備で耐え抜いた。試合後のテレビインタビューで宮崎は「攻撃にアクセントをつけて、形を作ろうと思って試合に入った。最初はオフサイドで入っていなかなと思ったけど、入っていてびっくりです」と笑顔をのぞかせた。
 勝てなかった時期は、受身に回りすぎるところがあったが、持ち味である前線からの守備、そして運動量が復活。それがG大阪撃破につながった。下村はゴールについては「いきなり自分のところに来て、びっくりした」と苦笑いしたが、守備については「下がっていいところはない。自分たちの良さは前向きでアグレッシブな守備。そういうところを出せるようにしていきたい」と胸を張った。
 着実に勝ち点を伸ばしているが、まだJ1残留に安心できる位置にはきていない。次節から川崎F、清水、浦和と上位陣3連戦が待ち受け、またC大阪、鹿島との対決も残している。小林伸二監督は「勝ち点50」を目標にしているが、この日のようなアグレッシブな堅守速攻でジャイキリを狙う。
(文 近藤安弘)

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