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仙台は名古屋に逆転負け。手倉森監督は「因縁がつきまとう」とジャッジに不満爆発

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[10.2 J1第25節 名古屋2-1仙台 瑞穂陸]

 13位ベガルタ仙台はアウェーで首位の名古屋に1-2で敗戦。今季初の3連勝を逃した。最近2試合連続で早い時間に先制して逃げ切りに成功していたが、この日はプラン通りに行かなかった。

 前半22分、DF菅井直樹の右クロスをFW赤嶺真吾がスルーして、MF梁勇基が強烈なシュートを決めて先制に成功した。梁の今季10得点目のゴールで勢いづくと、直後の23分にはDF田村直也がミドルシュートを狙ったが、惜しくもクロスバーに阻まれた。

 しかし、勢いもすぐになくなり、地力で勝る相手に押し込まれる時間が続く。日本代表に初選出されたMF関口訓充に期待が集まったが、良さをなかなか発揮できない。運動量とスピードを活かして守備では奮闘したが、攻撃ではパスミスが多く、決定機を演出できなかった。

 後半に入ると怒涛の攻撃を受け、後半12分にはPA内でDF渡辺広大がFWケネディを倒してしまい、PKを献上してしまう。これをケネディに決められ、同点に追いつかれると、その後は次々と出てくる名古屋の攻撃陣、パワープレーで前線に上がってきた闘莉王に手を焼く。ついに後半43分には、相手陣内でのパスミスからカウンターを許してMF小川佳純に逆転弾を決められてしまった。

 やはり名古屋は強く、“3度目の逃げ切り”は失敗した。仙台によると、手倉森誠監督は「先制点を取れたあとのPKで、先に引っ張ったのはケネディ選手でしたが、あれがPKになるあたりが運は向こうにあったと思います。前回対戦の時も不可解なジャッジが名古屋戦ではあって、どうしても因縁がつきまとうという感想を持ちます」とうなだれ、審判のジャッジに苦言を呈した。

 仙台は次節ホームでF東京と対戦する。残留争いに向けて一つの大一番となるが、気持ちを切り替えて勝ち点3をつかみたい。

(文 片岡涼)

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