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ネットが復帰戦でハット、J2・4位の千葉がJ1・17位の京都に4発圧勝

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[10.9 天皇杯3回戦 京都0-4千葉 西京極]

 J2上位チーム対J1下位チームの対戦は思わぬ大差が付いた。J2で4位と昇格争いを繰り広げているジェフユナイテッド千葉がJ1で17位と降格危機に直面している京都サンガF.C.に4-0で快勝。昨季はJ2降格が決まった直後の4回戦で岐阜に敗れた千葉だが、今度は反対にJ1勢を破り、4回戦進出を決めた。

 J1復帰へ熾烈な昇格争いが続くJ2リーグ戦へつながる試合となった。激しい雨が降りしきる中、前半9分にFWネットが先制点を決めると、同30分、相手GKの弾いたボールを再びネットが押し込み、2-0。同33分にはFW深井正樹もゴールを決め、3点リードで前半を折り返した。後半に入っても千葉の勢いは止まらず、後半22分、ネットがハットトリックとなるゴールを決め、ダメを押した。

 体調不良のためリーグ戦3試合連続欠場中だったネットの圧巻のハットトリック。ネット不在の3試合はFW青木孝太が1トップを務め、3試合連続ゴールと、その穴を埋めて余りある活躍を見せていた。この日はその青木孝が欠場。結果の求められた復帰戦で健在ぶりをアピールした。

 クラブによると、江尻篤彦監督は「J2の戦いはピッチ条件、コンディション、または気候、今日のような雨などいろいろな条件があって、いい状態でやれることが少ない。そこで選手が学んだ」と話し、J2の経験が生きた勝利だったと指摘した。

 エースのネットも戻り、J1勢相手に飾った4発快勝。3位福岡と勝ち点1差に迫ったリーグ戦の追い上げムードに弾みを付ける勝利となったのは間違いない。

(文 片岡涼)

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