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「止まることは許されない」G大阪が5発大勝

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[10.16 J1第26節 G大阪 5-1 大宮 万博]

 4位のガンバ大阪がホームで5発大勝した。14位・大宮アルディージャと対戦したG大阪は前半4分、左CKのこぼれ球を大宮DF深谷友基に押し込まれて先制されたが韓国代表FWイ・グノが移籍後12試合目にして初ゴールとなる同点弾。14分、イ・グノは左サイドを駆け上がったDF安田理大のクロスを頭でゴール右隅へと流し込んだ。
 待望の一撃で勢いづいたG大阪に対し、大宮は19分にDFマトがイ・グノへの危険なプレーにより退場。数的優位を得て加速したG大阪はここから圧巻の攻撃力でゴールを重ねていった。

 32分にはハーフウェーライン付近で相手ボールを奪ったU-19日本代表FW宇佐美貴史がドリブルで一気に前進。PAへ侵入するとDFを個人技で外して鮮やかな左足シュートを叩き込んだ。後半開始からMF武井択也に代えてMF佐々木勇人をピッチへと送り出し、前への推進力をさらに強めたG大阪は、後半開始直後に大宮の元韓国代表FW李天秀にフリーでシュートを放たれたものの、4分に佐々木のスルーパスで抜け出したFW平井将生のゴールでリードを2点に広げる。
 
 試合後のインタビューで鈴木淳監督が「ガンバさんのボールの動かしについていけなかった。背後も何度か取られた」と顔しかめた大宮をさらに攻め続けたG大阪は、イ・グノらが決定的なシュートを連発。32分にはMF遠藤保仁のスルーパスから平井がこの日2点目となるゴールを決めると、ロスタイムにも途中出場のMF二川孝広の右クロスをイ・グノが体で押し込みゴールラッシュを締めくくった。

 前節山形に1-2で敗れ連勝が4でストップ。首位名古屋との勝ち点差が11に開いていただけに平井は「もう負けられない。勝ててよかった」と振り返った。その勝利は計32本のシュートを放っての大勝。G大阪・西野朗監督は「我々がギブアップすればグランパスが楽にいってしまう。チャレンジする。止まることは許されない」。可能性ある限りあきらめずに優勝を目指し続ける。その思いを実証する5発での再スタートだった。

(文 吉田太郎)

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