beacon

山形は日程面のアドバンテージ生かせず、上位陣連破ならず

このエントリーをはてなブックマークに追加
[10.16 J1第26節 川崎F2-0山形 等々力]

 12位・モンテディオ山形は敵地で5位・川崎フロンターレに0-2で敗れた。前節のG大阪戦(2-1)で6試合ぶりの勝利を挙げ、上位陣連破を目指した試合だったが、終始、川崎Fに主導権を握られた。

 前半38分、相手の素早いリスタートに対応が遅れ、先制点を許すと、後半立ち上がりの2分には左CKのセカンドボールを拾えず、ミドルシュートで2点目を献上した。

 攻撃のアイデアを欠き、シュート数はわずかに7本だった。その多くが遠目からのシュートで、決定的な場面になったのも前半26分のFW増田誓志のPA外からのシュートと、後半37分のFW長谷川悠のミドルシュートだけだった。

 川崎Fの攻撃を警戒して守備に徹したはずが、リスタートで一歩出遅れ、セカンドボールも拾われるなど細かなミスが失点へつながってしまった。相手は中2日、中2日の3連戦で、13日の天皇杯3回戦・横浜FC戦では延長戦を含む120分間の死闘を戦ってきていた。中6日の山形にとっては日程面で大きなアドバンテージがあったが、それを生かすことができなかった。

 今後も浦和、清水と上位チームとの戦いが控えている。試合後、小林伸二監督は「ここから上位とぶつかる中で勝ち点1でも取っていく。勝ち点40までは持っていきたい」と話した。現在、勝ち点32で残留争いからは一歩抜け出しているとはいえ、16位神戸が明日17日の横浜FM戦に勝てば、勝ち点差は6に縮まる。早い段階で残留を確定させるためにも、ここから確実に勝ち点を積み上げていくことが重要になってくるだろう。

(文 片岡涼)

TOP