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赤嶺V弾!J1残留へ仙台がホーム4連勝

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[10.30 J1第28節 仙台 1-0 京都 ユアスタ]

 13位・ベガルタ仙台が17位の京都サンガF.C.に1-0で勝利。ホーム4連勝でJ1残留へ大きな勝ち点3を加えた。

 15位のF東京と勝ち点9差で敗戦が許されない状況にある京都との一戦。ただ、累積警告でMFドゥトラを出場停止で欠いたことに加え、全体的に攻撃が単発な京都に対して仙台は、北朝鮮代表MF梁勇基と日本代表MF関口訓充が相手最終ラインと中盤との間で上手くボールを受けて攻撃を展開し、前線ではFW赤嶺真吾とMFフェルナンジーニョが好連係を見せて多くのチャンスをつくり出す。

 10分にはGK林卓人のロングフィードから中央へ切れ込んだ梁が右足シュート。その後もスピードある攻撃からMF富田晋伍やSB菅井直樹といった選手が後方からスペースへと飛び出して攻撃を活性化した。
 そして27分、菅井のシュートで得た右CKを梁がファーサイドのCBエリゼウに合わせると、そのヘディングシュートのこぼれ球を赤嶺が右足でゴールへと押し込み、先制した。

 試合後のヒーローインタビューで「上手く押し込めたんでよかった。勝ったら勢い乗ると思うし、きょうはよかった」と振り返った赤嶺の3試合ぶりとなるゴールでリードを奪った仙台は、その後も中盤で仙台MF陣をつかまえることのできない、またセカンドボールを拾うことのできない京都のゴールに富田やフェルナンジーニョが強烈なミドルを放っていく。

 警戒するFWディエゴの個人技に決定機をつくられた場面はあった。だがホームで集中力の薄れない仙台は、後半もかつて10シーズン京都に在籍していたMF斉藤大介中心にミスなく、そして流れよく試合を進める。
 15分にはその斉藤の右クロスからエリゼウがゴール左ポスト直撃のヘディングシュート。30分に左サイドで2人をかわしてシュートにまで持ち込んだ関口が右膝を負傷して退場したことが心配だが、前への意識が強まった京都から途中出場のMF高橋義希が立て続けに決定機をつくるなど試合終了まで相手にペースを譲ることなく1-0で勝利した。

 16日からC大阪戦を挟んでF東京、京都、神戸と残留を争うチームたちと試合の続く仙台。手倉森誠監督が「絶対落とせないゲーム。ここで勝つことでシーズン終盤、上位に思い切った戦いができる。絶対負けられない試合」と語った重要な連戦で再び大きな勝利を挙げた仙台が、J1残留へ大きく前進した。

(文 吉田太郎)

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