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降格圏転落の危機に大宮・石原が2戦連続のファーストタッチ弾

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[11.6 J1第29節 大宮2-1山形 NACK]

 降格圏転落の危機に大宮アルディージャが踏みとどまった。ホームで山形に2-1で競り勝ち、4試合ぶりの勝ち点3を手にし、7連戦の初戦を最高の形でスタートさせた。

 10月30日の湘南戦が台風の影響で延期され、消化試合が1試合少ないとはいえ、この日16位神戸が勝って15位F東京も引き分けたため、負ければ暫定ながら降格圏の16位に後退するところだった。

 立ち上がりから山形に主導権を握られる苦しい展開。シュートすら打てないまま時間だけがたっていったが、前半ロスタイム、MF金澤慎のスルーパスに抜け出したFWラファエルが右足でゴールを奪う。チームの初シュートが先制点。後半9分に直接FKを決められ、同点に追い付かれたが、またしても少ないチャンスをものにした。

 後半24分、MF藤本主税に代わってFW石原直樹が入った直後だった。MF金久保順の右CKをニアサイドでDF深谷友基が頭でそらすと、ゴール前の石原が体を投げ出し、右足ボレーで押し込む。前節の川崎F戦(2-2)でも交代直後の後半24分に同点ゴールを決めた石原の2試合連続ファーストタッチ弾で勝ち越し、その後の反撃も粘り強くかわした。

 決勝点の石原は試合後のインタビューで「(ファーストタッチでのゴールは)前回もそうだったので、あまり意識してない。FWなので、試合に出たら点を取ることだけを考えていた。当たり損ねたけど、気持ちで入って良かった」と胸を張った。

 降格圏の16位神戸とは勝ち点2差のままだが、消化試合は1試合少ない。10日に延期された湘南戦、天皇杯を含めて過密日程となるが、目の前の1試合1試合を戦っていくだけだ。石原は「不運な形で試合が流れて、1試合少ない中で下も追い上げて来ているので、僕たちも勝ち点を積み重ねていきたい」と、まだまだ続く残留争いへ気を引き締めていた。

(文 西山紘平)

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