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仙台は終了間際の失点で敗戦、残留確定は最終節に持ち越し

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[11.27 J1第33節 広島1-0仙台 広島ビ]

 あと勝ち点1で残留決定となるベガルタ仙台は終了間際の失点で広島に0-1で敗れ、残留確定は最終節に持ち越しとなった。

 引き分け以上でJ1残留が決まる一戦。手堅い守備で広島の攻撃を跳ね返し、プラン通りにゲームを運んでいく。前半3分にはFW中原貴之のスルーパスに抜け出したMF梁勇基がPA内右からシュートを放つが、GK西川周作が好セーブ。後半38分、DF菅井直樹のクロスに合わせたMF太田吉彰のヘディングシュートは惜しくもクロスバーを叩いた。

 しっかり守り、少ないチャンスをものにする。ゴールこそ決まらなかったが、狙い通りの試合運びで試合は0-0のまま終盤へ。このまま引き分けでも残留が決まるところだったが、残留確定目前の後半ロスタイムにまさかの失点。勝ち点を上積みすることができず、残り1試合で16位神戸との勝ち点差は3に縮まった。

 12月4日の最終節はホームでの川崎F戦。仙台は引き分け以上で、神戸の結果に関係なく自力で残留が決まる。また、アウェーで浦和と対戦する神戸が引き分け以下なら、たとえ自分たちが負けても残留決定となる。

 さらに、仙台が負け、神戸が勝った場合でも、仙台は現時点で神戸と「6差」ある得失点差(仙台は-6、神戸は-12)を逆転されない限り、仙台の残留が決まる。

 圧倒的に優位な立場にいる仙台だが、この試合のハーフタイムにFW赤嶺真吾が負傷交代するアクシデントがあった。クラブによると、手倉森誠監督は「赤嶺はGKと1対1になったときに、ハムストリングが少し肉離れ気味になった。100%でやれる自信がないということで、太田にスイッチした」と説明。エースが最終節を欠場するとなれば、大きな痛手だ。

 それでも指揮官は「今日で決められなかったが、ホームで勝って決めよう、切り替えていこうと選手たちには話した」とコメント。神戸の結果を気にすることなく、目の前の川崎F戦に集中し、総力戦で自力でのJ1残留を成し遂げるつもりだ。

(文 片岡涼)

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