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5シーズンぶりJ1ゴール!!中町弾で先制も、福岡は逆転負け

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[4.29 J1第8節 福岡1-2鹿島 レベスタ]

 MF中町公祐が先制点を決め、5シーズンぶりのJ1でのゴールが生まれたが、アビスパ福岡はホームで鹿島に1-2の逆転負けを喫した。

 開幕戦で清水に0-1で敗れ、前節では新潟に0-3の完敗。ここまで無得点で勝ちが無く、最下位に沈んでいる福岡は、前節と変わらないメンバーで試合に臨んだ。今季磐田から加入したMF成岡翔が出場停止明けとなったが、左足首の故障が完治しておらず、メンバー外となった。

 立ち上がりからチャンスをつくったのは福岡だった。同25分にはDFキム・ミンジェが左サイドからドリブル突破。DF西大伍のファールを誘い、PA外左の位置でFKを獲得した。MF末吉隼也が直接狙ったボールは、ニアサイドの決定的な位置へ流れたが、FW興梠慎三にクリアされた。その後もカウンターから果敢に鹿島ゴールへ襲いかかった。そして同40分、末吉のスルーパスに右サイドへ抜け出したMF田中佑昌が右クロス。これに中町が後ろから走り込み、ヘディングでゴールを決めた。5年ぶりのJ1でのゴールが決まり、歓喜に沸く福岡だったが、後半にはまさかの展開が待っていた。

 後半14分、波状攻撃を受けて、対応しきれず。最後はFW大迫勇也に決められて同点に追いつかれる。同26分には右CKから、DF岩政大樹に決められて逆転された。形勢が変わってしまい、再び攻めにかかるしかない福岡は、FW城後寿に代わり、FW重松健太郎をピッチへ送った。しかし、同34分、DF伊野波雅彦のシュートをブロックにいった重松が膝を負傷。わずか10分で負傷交代してしまう。MF清水範久やFW高橋泰ら、フレッシュな選手を送り込むが、失点直後から運動量の落ちたチームは勢いを取り戻すことはできず。そのまま1-2で敗戦となった。

 これで開幕から3連敗。しかし、篠田善之監督は試合後のテレビインタビューで「結果はついてこなかったが前半はハードワークができていたし、得点も取れた。それを90分間続けていけるといいと思う」と前を向いた。主将・中町のゴールで無得点が続いていた状況は打ち破った。次節こそ白星を手にしたい。

(文 片岡涼)

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