[4.29 J1第8節 G大阪3-2山形 万博]

　モンテディオ山形は2点ビハインドから追いつくも、再び突き放されて2-3で敗れた。開幕戦では川崎Fに0-2で敗れ、前節ではC大阪と0-0の引き分け。開幕から無得点という状況は打開したものの、またしても勝つことはできなかった。

　前節を体調不良で欠場したFW長谷川悠が復帰してきたが、この日はベンチスタート。C大阪戦同様にFW大久保哲哉が先発を果たした。前半9分、11分と立て続けにMF船山祐二がミドルシュートを放ったが、いずれも枠を外れた。決定的な場面をつくれずに時間が過ぎると、同22分、37分とFWアドリアーノにゴールを決められ、一気に2点差に突き放された。

　なんとかゴールを奪いたい山形は後半9分、大久保に代わり、長谷川を投入。同15分にはFW宮沢克行に代えて、MF伊東俊をピッチへ送った。すると同24分、ようやく山形にゴールが生まれた。DF宮本卓也のマイナスの右クロスを受けたMF佐藤健太郎が左足を一閃。佐藤のJ1初ゴールで、まずは1点を返した。同29分には、再び右サイドから仕掛けた宮本が、今度は切り返しから自らシュート。これがゴールネットを揺らし、同点に追いついた。

　しかし、試合後のテレビインタビューで小林伸二監督が「あれで取られるか、あのままで終われるかが今後にかかってくる」と話したように、残り時間を耐え切ることができず。終了間際の後半41分にFWイ・グノに決められて三度目の失点。これが決勝点となり、2-3で敗れた。
　
　指揮官は「選手たちは0-2から勝ちたいという姿勢や気持ちをみせてくれた。2点を取るところまでは良かったが……」と2点を返した選手たちを称えながらも、最後の失点を悔やんでいた。

(文　片岡涼)