千真連発!小野2発!横浜FMが0-2から逆転で無敗守る、福岡は開幕5連敗
[5.7 J1第10節 横浜FM3-2福岡 日産ス]
J1第10節は7日、各地で8試合を行い、日産スタジアムでは今季2勝2分の横浜F・マリノスと開幕4連敗中のアビスパ福岡が対戦。福岡はFW城後寿が前半31分、42分に2得点を決めたが、横浜FMも後半1分にFW渡邉千真のゴールで1点を返すと、途中出場のFW小野裕二が後半32分、36分と連続ゴールを決め、3-2で逆転勝ちした。横浜FMは今季初の2連勝。開幕から3勝2分とし、無敗を守った。
横浜FMは前節の浦和戦(2-0)で移籍後初ゴールを決めたFW大黒将志が開幕戦以来4試合ぶりに先発復帰し、同じく浦和戦で今季初ゴールを決めたFW渡邉千真と2トップを組んだ。
福岡はMF中町公祐が負傷欠場し、代わってMF鈴木惇が今季初先発でボランチに入った。
[スタメン&布陣はコチラ]
立ち上がりから積極的な出足を見せたのはアウェーの福岡だった。じっくりパスをつないでチャンスをうかがうが、簡単なミスも目立ち、なかなかリズムに乗り切れない。
横浜FMは前半9分、左サイドにポジションを移していたMF中村俊輔がパスを受けると、中に切れ込み、右足でミドルシュート。これはゴール左に外れたが、同10分にも左クロスのこぼれ球に右SBのDF小林祐三が詰めてシュートを放つなど速い攻撃から確実にチャンスにつなげていった。
横浜FMのカウンターにヒヤリとさせられながらも福岡は粘り強く攻撃を仕掛ける。前半11分、MF田中佑昌のパスからFW城後寿が抜け出し、ようやく決定機を迎えたが、シュートはGKがセーブ。同12分、鈴木の左CKに合わせたFW岡本英也のヘディングシュートはクロスバーに弾かれた。
横浜FMも中村が中盤を自由に動いて攻撃の起点となり、チャンスを狙う。前半19分には中央の中村から正確なパスが右サイドをオーバーラップした小林に渡り、素早くアーリークロス。ゴール前に飛び込んだ大黒が右足ダイレクトボレーで合わせたが、惜しくもゴール左へ外れた。
一進一退の攻防から均衡が破れたのは前半31分。福岡は中央をドリブルで駆け上がった城後が田中佑とのワンツーでPA内に切れ込み、GKとの1対1から落ち着いて右足で流し込んだ。城後の今季初ゴールが横浜FMにとっては今季初めて流れの中から許した失点となり、福岡が先制に成功した。
1点ビハインドとなった横浜FMは攻勢を強めるが、福岡の守備陣も体を張って対抗。前半38分、中村の右クロスに合わせたMF谷口博之のヘディングシュートもゴール上に外れた。
すると前半42分、福岡は左サイドをオーバーラップしたDFキム・ミンジェがマイナスに折り返したボールを城後が左足ワンタッチでシュート。これがきれいにゴール右隅に吸い込まれ、2-0とリードを広げて前半を折り返した。
2点を追う横浜FMは後半開始25秒、大黒の右からのクロスを渡邉がループ気味のヘディングシュート。GKの頭上を越えてゴールネットを揺らし、後半開始早々に1点差に追い上げた。
ここから試合はオープンな展開となり、互いに立て続けにチャンスをつくる。福岡は後半6分、岡本のスルーパスから城後が右サイドのスペースに飛び出し、マイナスの折り返しを走り込んだ鈴木が左足で狙うも、惜しくもゴール右へ。同7分にはMF末吉隼也の長いスルーパスに城後が抜け出すが、GK飯倉大樹が1対1をセーブし、3点目は許さなかった。
横浜FMは後半11分、中村の左クロスに大黒が頭で合わせるも枠を捉え切れない。直後に大黒はFW小野裕二と交代。同13分には小野のパスから渡邉が決定機を迎えたが、シュートはGK神山竜一が足でセーブした。
福岡は後半18分に岡本を下げ、開幕戦以来の出場となるMF成岡翔がピッチに入った。同19分には中村の強烈なFKをGK神山が鋭い反応で弾く。同23分、キムに代えて移籍後初出場となるDF和田拓三を投入し、横浜FMの反撃に必死に耐え続けた。
横浜FMは後半22分、渡邉に代わって長身のDFキム・クナンが前線に入る。同28分には小野の左クロスにキムが頭で合わせたが、シュートはGKの正面。怒涛の猛攻を見せると、後半32分、ついに同点に追い付いた。
小野が左サイドから折り返したボールをゴール前に上がっていた谷口が体を張ってポストプレー。谷口の落としたボールを小野が右足で鮮やかにゴール右上へ流し込んだ。
待望の今季初ゴールを決めた小野の勢いは止まらない。同点から4分後の後半36分、中村からパスを受けたMF兵藤慎剛が右足でシュート。GKが弾いたところにキムが詰め、ボールがこぼれると、左サイド角度のない位置から小野が左足を振り抜いた。弾丸シュートはゴール右ポストを弾き、ゴールネットに突き刺さる。小野の圧巻の2発で横浜FMが3-2と試合をひっくり返した。
2点のリードを守れなかった福岡は後半40分、田中佑に代えてFW高橋泰を投入し、最後のカードを切るが、反撃する力は残っていなかった。これで開幕5連敗。5シーズンぶりとなるJ1での勝利も勝ち点も、またしてもお預けとなった。
(取材・文 西山紘平)
J1第10節は7日、各地で8試合を行い、日産スタジアムでは今季2勝2分の横浜F・マリノスと開幕4連敗中のアビスパ福岡が対戦。福岡はFW城後寿が前半31分、42分に2得点を決めたが、横浜FMも後半1分にFW渡邉千真のゴールで1点を返すと、途中出場のFW小野裕二が後半32分、36分と連続ゴールを決め、3-2で逆転勝ちした。横浜FMは今季初の2連勝。開幕から3勝2分とし、無敗を守った。
横浜FMは前節の浦和戦(2-0)で移籍後初ゴールを決めたFW大黒将志が開幕戦以来4試合ぶりに先発復帰し、同じく浦和戦で今季初ゴールを決めたFW渡邉千真と2トップを組んだ。
福岡はMF中町公祐が負傷欠場し、代わってMF鈴木惇が今季初先発でボランチに入った。
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立ち上がりから積極的な出足を見せたのはアウェーの福岡だった。じっくりパスをつないでチャンスをうかがうが、簡単なミスも目立ち、なかなかリズムに乗り切れない。
横浜FMは前半9分、左サイドにポジションを移していたMF中村俊輔がパスを受けると、中に切れ込み、右足でミドルシュート。これはゴール左に外れたが、同10分にも左クロスのこぼれ球に右SBのDF小林祐三が詰めてシュートを放つなど速い攻撃から確実にチャンスにつなげていった。
横浜FMのカウンターにヒヤリとさせられながらも福岡は粘り強く攻撃を仕掛ける。前半11分、MF田中佑昌のパスからFW城後寿が抜け出し、ようやく決定機を迎えたが、シュートはGKがセーブ。同12分、鈴木の左CKに合わせたFW岡本英也のヘディングシュートはクロスバーに弾かれた。
横浜FMも中村が中盤を自由に動いて攻撃の起点となり、チャンスを狙う。前半19分には中央の中村から正確なパスが右サイドをオーバーラップした小林に渡り、素早くアーリークロス。ゴール前に飛び込んだ大黒が右足ダイレクトボレーで合わせたが、惜しくもゴール左へ外れた。
一進一退の攻防から均衡が破れたのは前半31分。福岡は中央をドリブルで駆け上がった城後が田中佑とのワンツーでPA内に切れ込み、GKとの1対1から落ち着いて右足で流し込んだ。城後の今季初ゴールが横浜FMにとっては今季初めて流れの中から許した失点となり、福岡が先制に成功した。
1点ビハインドとなった横浜FMは攻勢を強めるが、福岡の守備陣も体を張って対抗。前半38分、中村の右クロスに合わせたMF谷口博之のヘディングシュートもゴール上に外れた。
すると前半42分、福岡は左サイドをオーバーラップしたDFキム・ミンジェがマイナスに折り返したボールを城後が左足ワンタッチでシュート。これがきれいにゴール右隅に吸い込まれ、2-0とリードを広げて前半を折り返した。
2点を追う横浜FMは後半開始25秒、大黒の右からのクロスを渡邉がループ気味のヘディングシュート。GKの頭上を越えてゴールネットを揺らし、後半開始早々に1点差に追い上げた。
ここから試合はオープンな展開となり、互いに立て続けにチャンスをつくる。福岡は後半6分、岡本のスルーパスから城後が右サイドのスペースに飛び出し、マイナスの折り返しを走り込んだ鈴木が左足で狙うも、惜しくもゴール右へ。同7分にはMF末吉隼也の長いスルーパスに城後が抜け出すが、GK飯倉大樹が1対1をセーブし、3点目は許さなかった。
横浜FMは後半11分、中村の左クロスに大黒が頭で合わせるも枠を捉え切れない。直後に大黒はFW小野裕二と交代。同13分には小野のパスから渡邉が決定機を迎えたが、シュートはGK神山竜一が足でセーブした。
福岡は後半18分に岡本を下げ、開幕戦以来の出場となるMF成岡翔がピッチに入った。同19分には中村の強烈なFKをGK神山が鋭い反応で弾く。同23分、キムに代えて移籍後初出場となるDF和田拓三を投入し、横浜FMの反撃に必死に耐え続けた。
横浜FMは後半22分、渡邉に代わって長身のDFキム・クナンが前線に入る。同28分には小野の左クロスにキムが頭で合わせたが、シュートはGKの正面。怒涛の猛攻を見せると、後半32分、ついに同点に追い付いた。
小野が左サイドから折り返したボールをゴール前に上がっていた谷口が体を張ってポストプレー。谷口の落としたボールを小野が右足で鮮やかにゴール右上へ流し込んだ。
待望の今季初ゴールを決めた小野の勢いは止まらない。同点から4分後の後半36分、中村からパスを受けたMF兵藤慎剛が右足でシュート。GKが弾いたところにキムが詰め、ボールがこぼれると、左サイド角度のない位置から小野が左足を振り抜いた。弾丸シュートはゴール右ポストを弾き、ゴールネットに突き刺さる。小野の圧巻の2発で横浜FMが3-2と試合をひっくり返した。
2点のリードを守れなかった福岡は後半40分、田中佑に代えてFW高橋泰を投入し、最後のカードを切るが、反撃する力は残っていなかった。これで開幕5連敗。5シーズンぶりとなるJ1での勝利も勝ち点も、またしてもお預けとなった。
(取材・文 西山紘平)
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