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福岡は2点差守り切れず悪夢の5連敗、城後「気の緩みが…」

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[5.7 J1第10節 横浜FM3-2福岡 日産ス]

 これほどまでに勝利は遠いのか。アビスパ福岡は2点を先行しながら後半の3失点で逆転負け。5シーズンぶりとなるJ1での勝利はまたしてもお預けとなり、悪夢の開幕5連敗となった。

「今日勝てなかったら、いつ勝てるのか」。苦悩の表情で選手の一人がこぼした。前半31分、42分とFW城後寿が連続ゴール。2-0で前半を折り返す絶好の展開ながら、後半立ち上がりの失点で流れは一変した。

 篠田善之監督は「後半立ち上がりすぐに失点して、選手はさらに守らなくてはという姿勢になった。ラインが下がって、プレスにいけなかった」と振り返る。それでも試合を決定付けるチャンスはあった。後半6分には城後の折り返しからMF鈴木惇が左足で狙ったが、ゴールのわずか右へ。同7分、MF末吉隼也の長いスルーパスに抜け出した城後はGKと1対1の絶好機を迎えながら決め切れなかった。

 後半18分には故障明けのMF成岡翔がピッチに入り、開幕戦以来となる復帰を果たしたが、傾いた流れは引き戻せず、横浜FMの猛攻に耐え切れなかった。

 負傷離脱したMF中町公祐に代わって今季初先発となった鈴木は「マチくん(中町)がケガをして代わりに入って、マチくんがいないからダメだとは言われたくなかった。自分にも決めるチャンスはあったのに、そこで決め切れなかった」と唇をかんだ。

「得点シーンに関しては満足いく結果だったけど、欲を言えば、あと2本チャンスがあった。それを決めていれば勝てていたと思うし、相手との決定力の差が出た」。そう悔やんだ城後は「気の緩みが敗因につながった。2度とこういう試合をしちゃいけない」と厳しい表情を崩さなかった。

[写真]福岡は逆転負け

(取材・文 西山紘平)

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