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みちのくダービーは仙台に軍配!!菅井の2戦連続弾で2位浮上

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[5.22 J1第12節 山形0-1仙台 NDスタ]

 ベガルタ仙台が敵地で山形を1-0で下し、みちのくダービーを制した。これまで山形のホームで迎えた同ダービーでは3-0で勝利した2006年4月22日以降、勝ちがなかったため、実に1856日ぶりの勝利。3試合ぶりの勝ち点3を手にして2位へ浮上した。

 試合が動いたのは後半8分だった。PA外右からMF梁勇基のFKにゴール正面のMF角田誠が頭で合わす。シュートはクロスバーに弾かれるも、こぼれを左足ダイレクトでDF菅井直樹が叩き込み、先制点を決めた。菅井の2戦連続弾が決勝点となり、仙台が1-0の勝利を収めた。今節は開幕戦から無敗を守っていた広島が神戸に0-1で敗れているため、開幕戦から4勝3分となった仙台が唯一の無敗チームとなった。

 試合後のテレビインタビューで手倉森誠監督が「セットプレーから1点を取って、無失点で終われたところに、ここ2戦の課題を克服できたなと思います」と話したように、ここ2試合はともに後半ロスタイムに失点し、連続でのドローに終わっていた。しかし、この日の終盤は山形の捨て身のパワープレーも凌ぎ切り、1点を守りきった。

 守備陣の頑張りに応えるように、攻撃陣も積極的にシュートを狙った。前半14分、FW赤嶺真吾の左クロスに菅井が走りこむがDFに阻まれる。同19分にはDF朴柱成の左クロスをFW関口訓充が落とし、最後はFW太田吉彰がシュートを狙うが、惜しくもGK正面。また、今季初先発となったMF富田晋伍がダブルボランチの一角を務め、幾度も中盤から前線へチャンスにつながるパスを供給した。終了間際の後半ロスタイム3分にエースFWの赤嶺が負傷交代したことが心配されるが、攻守が噛み合い勝ち取った勝ち点3だ。

 決勝点を決めた菅井は試合後のテレビインタビューで「嬉しいの一言です。また次も勝てるように頑張りたい」と意気込んだ。次節の相手は3位・横浜FMが相手となる。上位定着のためにも大事な一戦となりそうだ。ダービーでの勝利で勢いをつけ、連勝を飾りたい。

(文 片岡涼)

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