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山形は仙台に敗れ3連敗、3戦連続の零封負け

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[5.22 J1第12節 山形0-1仙台 NDスタ]

 モンテディオ山形はホームで仙台に0-1で敗れ、3試合連続の無得点で3連敗を喫した。仙台との“みちのくダービー”ではホームに限れば5年間で3勝2分と負けがなかったが、零封負けとなってしまった。

 3試合ぶりの勝利を目指してシステムを4-5-1から4-4-2へ変更。最終ラインでDF園田拓也が今季初出場初先発。 MF佐藤健太郎とMF秋葉勝がダブルボランチを組んだ。2列目右に廣瀬智靖、左に宮沢克行。2トップはこれまで1トップを担っていた長谷川悠と初先発の古橋達弥が務めた。攻守に渡ってテコ入れを行い、負けられないダービーへ臨んだ。

 1トップ気味の位置でプレーする長谷川を古橋がサポートする形でチャンスをつくり、宮沢が積極的に前へ絡んだ。前半24分には宮沢のパスを受けた長谷川がミドルシュートを放つが枠を外れる。ここ2試合無得点の攻撃陣はシュートの精度を欠き、1点が奪えない。

 スコアレスで突入した後半8分にはセットプレーから失点。リードを奪われた。後半25分には古橋の右CKにゴール正面でフリーのDF石井秀典が頭で合わせたが、ポスト左へ外れた。同39分には廣瀬に代わって、FW大久保哲哉を投入。パワープレーに出る。しかし前線へのボールがつながらず、時間だけが過ぎていき、試合は終了。前々節の磐田戦(0-4)、前節の大宮戦(0-1)に続く、零封負けとなった。

 守っては、ボランチの秋葉と佐藤が果敢にセカンドボールを拾ってチームに貢献。しかし、試合が進むにつれて足が止まると、なかなかボールを奪取することはできなくなっていった。最終ラインで初先発した園田は奮闘。セットプレーの場面では相手のエースFW赤嶺真吾に空中戦で競り勝った。だからこそ、セットプレーからのこぼれを拾われての失点は悔やまれる。

 試合後のテレビインタビューで小林伸二監督は「最後のパワープレーではボールに力だけが入ってしまった。風下だったこともあって、いいフィードができなかった」と終盤に上手く追い上げることができなかったことを悔やんでいた。しかし、初先発した園田について「相手のロングキックではソノ(園田)が赤嶺に勝っていたし、負けていなかった」と高評価。初先発の選手が相手エースを無失点に抑えたことが唯一の光明となった。

(文 片岡涼)

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