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福岡は二度追いつくも突き放され、開幕8連敗

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[5.29 J1第13節 名古屋5-2福岡 豊田ス]

 アビスパ福岡は敵地で名古屋に2-5で敗れ、開幕から8連敗となった。しかし、この日は二度も追いつくなど執念をみせ、FW岡本英也の3戦連続弾となるPKや、初の先発となったFW重松健太郎が移籍後初ゴールを決めて結果を残した。

 攻撃の要であるMF成岡翔とFW城後寿が故障の影響で不在。城後に代わり、今季F東京からレンタル移籍してきた20歳の重松が初先発を果たし、1トップを務めた。また成岡に代わって、MF鈴木惇がMF末吉隼也とダブルボランチを組んだ。

 前半23分に早くも失点を喫した。しかし同26分、岡本の右クロスを空中戦で競り合った末吉がFW小川佳純に倒され、PKを獲得する。これを元日本代表GK楢崎正剛を前に、岡本が冷静に決めて同点に追いつく。岡本の自身初となる3戦連続弾で勢いにのりたいところだったが、その後は名古屋に押し込まれる時間が続く。

 1-1で迎えた後半6分には左サイドから崩され、最後はFW玉田圭司に決められて失点。またもリードを奪われた。しかし同21分、相手のクリアボールを奪った鈴木が左クロス。これをゴール正面でフリーの重松がバックヘッドで叩き込み、再び同点に追いついた。今季初の勝ち点を手にしようと、食らいつきたい福岡だったが、後半36分、42分と立て続けに失点を喫して2-4に突き放される。さらに終了間際の後半ロスタイム2分にも追加点を決められた。終わってみれば2-5の完敗。またも勝ち点を手にすることはできなかった。

 試合後のテレビインタビューで篠田善之監督は「二度同点に追いつくまでは辛抱強くゲームは進められていた」と序盤の戦いぶりを振り返りながらも、「失点シーンを振り返るとスローインを奪われたり、簡単なミスでボールを与えたり、反省しないといけない部分があった」と話した。

 5年ぶりのJ1初白星を手にすることのできないまま、8試合が終わってしまった。リーグ戦は中断期間に入るため2週間空くが、5日にはナビスコ杯1回戦の磐田戦が控えている。カップ戦で今季初勝利を勝ち取り、リーグ戦へつなげたい。

(文 片岡涼)

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