[6.4 J2第15節 草津3-1千葉 正田スタ]

　ザスパ草津が首位ジェフユナイテッド千葉に3-1で勝利し、2試合ぶりの白星を獲得した。一方、勝ち点19で首位に立つ千葉だったが、2位以下、勝ち点16で並んでいる鳥栖、栃木、徳島の3チームが全て引き分けたため、なんとか首位の座は守った。

　試合が動いたのは後半だった。まずは後半5分、MFアレックスの今季4点目となるゴールで先制に成功する。同35分にはカウンターからの波状攻撃。DF永田拓也の左クロスに飛び込んだFWラフィーニャが冷静に左足でシュートを決めて、2点差に突き放した。

　草津の勢いは止まらない。後半45分にはMF櫻田和樹のスルーパスに左サイドを抜け出したFW萬代宏樹がGKをかわして、自らシュート。萬代が大分戦(2-1)以来、7試合ぶりとなるゴールでダメを押した。終了間際にはPKで1点を返されるも、そのまま逃げ切り、草津が3-1の勝利を収めた。

　試合後のテレビインタビューで副島博志監督は「できれば0で抑えたかったですが、選手たちがハードワークをしていい結果を残してくれたと思います」と笑顔。また、ここ2試合と2失点の試合が続いていたが、この日はPKでの最小失点に食い止めた。DF御厨貴文は「ふがいない試合をしないように、試合前からみんなで話していましたから」と胸を張った。

　敗れた千葉は後半ロスタイム2分、FW久保裕一のシュートが永田の手に当たり、PKを獲得。これをFW深井正樹が冷静にゴール左へ突き刺して1点を返したが追いつくことはできず。4月30日の徳島戦(0-1)以来となる6試合ぶりの黒星を喫した。

(文　片岡涼)