[6.12 J2第16節 千葉3-1岐阜 フクアリ]

　首位ジェフユナイテッド千葉がホームで最下位FC岐阜に3-1で快勝し、無傷のホーム5連勝を飾った。この日は千葉にとって「クラブ創立20周年マッチ」。決勝点を決めたFW深井正樹は試合後のインタビューで「ジェフの20歳の誕生日ということで、ホームでいい試合ができてよかった」と会心の笑みを見せていた。

　前節はアウェーで草津に1-3の敗戦。J1昇格のためにも連敗は許されない中、圧倒的な強さを誇るフクアリで怒涛のゴールラッシュを見せた。

　前半29分、左サイドの高い位置で深井がボールをカットし、FWオーロイが落とすと、MF米倉恒貴がドリブルで中に切れ込み、豪快な右足ミドルで5試合ぶりのゴールとなる先制点。同34分にCKからDF田中秀人に同点ゴールを許したが、千葉の選手は動揺しなかった。

　1-1の後半11分、FW林丈統が途中出場でピッチに入り、今季初出場を果たすと、その3分後だった。林の縦パスに反応した深井がワンタッチでDFをかわし、左足を一閃。弾丸ミドルがゴール左に突き刺さり、勝ち越しに成功した。さらに5分後の後半19分には深井の右CKからニアでオーロイがマークを引き付け、背後のDFマーク・ミリガンが右足でゴールに押し込み、3-1と試合を決定付けた。

　1得点1アシストを含む全3得点を演出した深井はこれで3戦連発となり、得点ランクトップタイの通算6得点目。「タケ(林)がメッセージを込めたいいボールをくれたので、一人かわして冷静に決められた」と得点シーンを振り返り、「セットプレーから失点したけど、全体的に試合をコントロールできたし、いいゲームだったと思う」と胸を張った。

[写真]後半14分、勝ち越し点を決めたFW深井正樹(中央)がFW林丈統(左)、DF竹内彬と喜ぶ

(文　西山紘平)