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大分対熊本の九州ダービーは壮絶ドロー

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[6.19 J2第17節 大分2-2熊本 大銀ド]

 大分トリニータロアッソ熊本の九州ダービーは激しい打ち合いの末、2-2の引き分けに終わった。

 試合が動いたのは前半13分。熊本はDF原田拓の左クロスからゴール前混戦の中、FW松橋章太がこぼれ球を左足で振り抜き、先制のゴールネットを揺らした。今季初先発の松橋が期待に応える今季初ゴール。01年から07年まで7シーズンに渡って所属していた古巣から先制点を奪った。

 前半33分にはMF片山奨典のシュートがポストを叩くなど前半は優勢に試合を進めていた熊本だが、後半に入ると、試合の流れは一変する。大分は後半開始3分、DF安川有の左クロスをFW森島康仁が頭でつなぎ、最後はMF土岐田洸平が右足でゴールネットを揺らす同点弾。2試合連続無得点中だった大分にとって3試合ぶりとなるゴールがチームを勢い付けた。

 同点から5分後の後半8分、右サイドのDF藤川祐司からの折り返しをMF西弘則が右足でゴール左隅に流し込み、2-1と勝ち越す。昨季まで熊本に所属していた西の“恩返し”となる一撃で大分が試合をひっくり返した。

 その後も再三、追加点のチャンスがあった大分だが、決定力を欠き、試合を決め切れない。すると後半44分、熊本は右サイドを突破したMF大迫希のクロスに逆サイドのDF矢野大輔が頭で合わせ、劇的な同点ゴールを叩き込んだ。

 3戦連続ドロー中だった大分にとっては4試合ぶりの勝ち点となったが、勝利目前での悔やまれるドロー。一方の熊本も3試合勝利なし(2分1敗)となり、足踏み状態が続いている。

(文 西山紘平)

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