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千葉のホーム連勝は5でストップ、佐藤勇「このリーグは簡単じゃない」

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[6.26 J2第18節 千葉2-2栃木 フクアリ]

 試合後、場内を一周するジェフユナイテッド千葉の選手たちに向かってサポーターからブーイングと拍手が飛んだ。首位攻防戦に負けなかったとはいえ、開幕からのホーム連勝記録は5試合でストップ。喜べないが、落ち込む必要もない。さまざまな感情が交錯する結果となった。

 MF佐藤勇人が「ブーイングは当たり前だと思う。ホームで勝って順位をひっくり返すんだという強い気持ちをサポーターの方も持っていたと思う」と受け止めれば、FW深井正樹は「アウェーでの成績があまりよくないから、サポーターからしたらホームでは勝ってほしいというのがあると思う」と言う。今季ホームでは5戦全勝だったが、アウェーでは2勝2分2敗。圧倒的な強さを誇るフクアリだからこそ、直接対決での首位奪回を期待するのは当然だろう。

 前半2分にロングスローから先制点を許し、一度は逆転しながら同40分にゴール前混戦から押し込まれ、同点に追い付かれた。崩されたというよりも相手の気迫に押されたような失点の形だった。深井は「両方ともPA内でセカンドボールを拾われて、ねじ込まれた。あそこはもっとファイトしないといけない」と反省する。「2点とも同じ感じで、もったいない失点。1-0とか2-1とか、そういう僅差の試合を勝てるようにならないといけない」。追う立場であるはずの自分たちが気持ちで負けていたことは今後、修正していかなければならない。

 中2日で迎える次節29日もホームに湘南を迎える。FWオーロイも出場停止から戻ってくる。佐藤勇は「このリーグは簡単じゃないとあらためて教えられたと思って、気を引き締めてやっていきたい。シーズンは続くし、すぐに試合がある。下を向いている暇はないし、勝ち点3を取るサッカーをしていきたい」と表情を引き締めていた。

[写真]千葉主将MF佐藤(7番)

(取材・文 西山紘平)

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