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仙台は今季無敗のホームで王者・名古屋とドロー

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[7.2 J1第2節 仙台1-1名古屋 ユアスタ]

 ベガルタ仙台はMF梁勇基の2試合ぶりのゴールで先制するも追いつかれ、名古屋と1-1で引き分けた。前節の清水戦(0-1)で今季初黒星を喫し、開幕からの無敗記録は12でストップしたが、連敗は回避。終盤は昨季王者の猛攻にも耐え抜き、今季無敗のホームで勝ち点1を手に入れた。

 前日練習で首を痛めた影響で先発が不安視されていた梁だったが、強行出場。前線では、ここ2戦連続で先発していたFW柳沢敦ではなく、FW中島裕希を今季初めて先発に起用し、FW赤嶺真吾と2トップを組んだ。

 立ち上がりから今季初先発の中島が奮闘。前半20分、MF富田晋伍のパスからDF角田誠が前線へスルーパス。最後は右サイドから中島がシュートを狙ったがクロスバーを叩いた。同40分、MF松下年宏の左クロスからファーサイドの梁が右足ボレーでシュートを放つが、枠を外れた。

 このまま前半終了かと思われた前半終了間際の44分、右サイドから仕掛けた中島がゴール前正面の梁へ横パス。これを梁が足元へ落ち着け、コントロールしてから右足で豪快なミドルシュート。痛みを押して強行出場を果たしたMFの今季2点目で先制に成功した。

 しかし、1点リードで迎えた後半20分、途中出場してきたFW永井謙佑の対応に後手を踏むと、右サイドから押し込まれてしまった。クロスから最後はFWケネディにヒールで合わされる。これがDF角田誠の足に当たり、オウンゴール。同点に追いつかれてしまった。

 再び突き放しにかかろうと同26分には中島に代わって柳沢、同34分には梁に代わってMF太田吉彰を送り出す。攻撃の選手を立て続けにピッチへ送ったが、その後は防戦一方の展開となってしまった。それでもGK林卓人が奮闘。立て続けに相手のシュートを防いでゴールラインを割らせない。終盤の名古屋の猛攻も凌ぎきり、1-1で試合は終了した。

 勝利することはできなかったが、試合後のテレビインタビューで手倉森誠監督は「さすが去年のチャンピオンチームだと思った。それでも選手たちは守りに入らずに、勝ち点3を取るために最後まで戦ってくれた」と選手たちをねぎらった。

 今後は首位・柏、清水、鹿島という強敵との対戦が続くが、「もう少し取ったあとのつなぎやラインアップをしっかりすれば、上位を目指していくこともできると思う」と指揮官。一度は途絶えた無敗記録を再び7月から築いていくつもりだ。

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