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大宮の西武台卒ルーキー清水がデビュー、「高校のときと違って圧倒された」

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[7.3 J1第2節 大宮0-1広島 NACK]

 大宮アルディージャの西武台高(埼玉)卒ルーキーFW清水慎太郎が、3日のホーム広島戦でプロ初出場を果たした。0-1の後半47分から途中出場し、ロスタイムの残り約2分間の出場だったが、プロとしての大きな第一歩を踏み出した。

「ホームで初出場できたことは嬉しいですけど、せっかく与えられたチャンスに応えられなくて悔しいです。高校のときと違って、きょうは圧倒された感じです」

 舞台は今年1月の高校選手権3回戦の作陽(岡山)戦で2得点を奪うなど、高校時代から相性のいい本拠地のNACK5スタジアムだった。サポーターも“再現”を期待していたところがあった。ミラクル同点に導くのは、未来のエース候補か-と。本人もそのつもりだった。

「自分が出て、ホーム初勝利のイメージがあった。だから点を決めたい気持ちがあった」と清水。チームはここまで3分3敗と今季ホーム戦未勝利だった。勝てば“7度目の正直”。清水はストライカーとして“野望”を抱いていた。せめて同点にしたかった。しかし、プロの世界では、そんなに簡単にはいかなかった。シュートは0で、クロスを1本入れたのみ。約2分間の出場時間では、例えどんな世界的名手でも結果を出すのは難しいだろう。ルーキーなら、なおさらだ。そもそもベンチ入りもこの日が初めだった。

「ベンチ外だと思って、居残り練習をしようと思ったら、ホワイトボードに名前があったので」。予想外のプロ初のベンチ入りだった。当然、少し緊張した。ただ、チームの勝利のために、気合が入った。西武台の守屋監督ら恩師に連絡。「がんばれよ、と言われました」。それだけに出場時間が短くても、黒星デビューが悔しかった。
  
「少しの時間でもチャンスをもらえれば、しっかり結果を残していきたい」と清水は、さらな成長を誓った。将来の大宮を背負うことが期待される若きストライカー。この日の悔しさをバネに、もっともっと成長し、一日でも早くサポーターにゴール&白星をプレゼントするつもりだ。

(取材・文 近藤安弘)

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