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守備テコ入れの山形は無失点で連敗止めるも攻撃陣が相次ぎ負傷

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[7.6 J1第3節 山形0-0浦和 NDスタ]

 モンテディオ山形は4試合ぶりの無失点で浦和と0-0で引き分け、連敗を3でストップした。攻撃陣は3試合連続の無得点に終わり、4戦勝利なし(1分3敗)となったが、小林伸二監督は「今季は引き分けにできずに負けている試合が多かった。どんな相手でも、勝ち点1はよかった」と、4試合ぶりの勝ち点獲得という結果を前向きにとらえた。

「メンバーを代えてのスタートだった。久々に先発したメンバーがよく戦ってくれた」。試合後のインタビューで指揮官が語ったように、思い切ったメンバー変更が守備面では奏功した。GK清水健太、MF下村東美が今季初先発。7試合ぶり先発のMF秋葉勝が下村とダブルボランチを組み、左SBでは負傷から復帰したDF石川竜也も開幕戦以来の先発出場となった。

 立ち上がりから浦和にチャンスを与えず、狙い通りの試合運びができていた。前半30分にMF廣瀬智靖、後半37分にはMF伊東俊が負傷交代するアクシデントに見舞われながらも、最後まで守備は崩れなかった。最近3試合で7失点を喫していた守備陣が4試合ぶり完封に抑えたことは明るい材料だが、得点力不足解消まではつながらなかった。

 90分を通してシュートはわずか5本。前半44分にはサイドチェンジを受けたMF太田徹郎が左から中に切れ込み、スルーパス。PA内に走り込んだ伊東が決定機を迎えたが、シュートはGKの好セーブに阻まれた。後半6分にMF宮崎光平、同12分に下村がミドルシュートを狙ったが、攻撃は単発。いい形でボールを運ぶシーンもあったが、ラストパスの精度を欠き、決定機に結び付けられなかった。

 小林監督は「後半はサイドチェンジもうまくいって、攻撃にはなっていたけど、(ゴール前への)入り方、クロスの精度のところで、どう合わせるか」と課題を挙げた一方、「若い選手が多くて、ボールを越す動き、ボールに絡むプレーはできてきているので、それは大事にしていきたい」と手応えも口にした。エースのFW長谷川悠が離脱中で、前節の新潟戦(0-2)でMF船山祐二が左ひざを負傷し、全治3週間と診断された。この日も廣瀬、伊東の2人が負傷交代。相次ぐ故障者は指揮官の悩みの種となりそうだ。

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