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「勝ち点3を取りにきた」福岡は広島と悔やまれる引き分け

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[7.18 J1第5節 広島0-0福岡 広島ビ]

 アビスパ福岡は広島と0-0で引き分けた。決定的な場面でクロスバーに阻まれるなど惜しいシーンがあっただけに、悔しい勝ち点1となってしまった。

 試合後のテレビインタビューで篠田善之監督は「勝ち点3を取りに来たので勝ち点1に終わったのは残念」とドローを悔やんだ。それだけ手応えの残る一戦だったことは確かだ。

 前半25分、DF山形辰徳の右クロスにMF中町公祐が飛び込むが、シュートはわずかにゴール上へ外れた。その後は広島の波状攻撃を受け、守備の時間が続いたが、DF丹羽大輝が身体を張り、GK六反勇治も気迫のセーブ。無失点のまま、前半を終えた。

 後半に入っても連戦の疲れを見せることなく、攻めにかかる。後半16分にはFW成岡翔が左サイドからドリブル突破。クロスを受けたFW城後寿が中央へ折り返したが、味方には合わない。直後の17分、相手のクリアミスをかっさらった城後がPA内左からドリブルで仕掛け、シュートを放ったが、GK西川周作に止められた。

 決定機をものにできず、時間が過ぎると、後半20分過ぎからは立て続けにピンチを招く。後半27分、流れを変えようと成岡に代えてFW重松健太郎を投入。終了間際のロスタイム2分にはMF田中佑昌の右クロスからファーサイドの重松がヘディングシュート。渾身のラストプレーだったが、無情にもクロスバーに阻まれた。結局、0-0で試合は終了。ドローに終わった。

 勝つことはできなかったが、広島の攻撃に耐え抜き、2戦連続の無失点。シュート数は相手の18本を下回る9本とはいえ、チャンスの数では上回り、見せ場をつくった。シーズン当初は開幕13戦未勝利と苦しんだが、これで2戦負けなし(1勝1分)。初勝利後の最近4試合は2勝1分1敗と、徐々に結果も付いてきている。

 次戦はホームに17位の山形を迎える“裏天王山”。勝ち点差はわずか1で、勝てば最下位脱出が決まる。「勝ち点3が積み上がらない状況だが、自分たちの足元を見つめて、次はホームだし勝ち点3を取りたい」と指揮官は力を込めた。

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