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仙台は痛恨のPK献上で敗戦、9戦勝ちなし

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[8.13 J1第21節 仙台0-1鹿島 ユアスタ]

 ベガルタ仙台は鹿島に0-1で敗れ、9戦連続勝ちなし(4分5敗)となってしまった。流れのなかでの失点はなかったものの、痛恨のPK献上。手倉森誠監督は「審判に演出させられてしまった。もう少しサッカーをやらせてほしかったなと思う」と唇を噛んだ。

 わずか5分間の間に、2度のPKを与えたことが結果に響いた。前半23分、MF関口訓充がMF遠藤康をPA内で倒してしまい、PK献上。しかしMF小笠原満男が蹴り込んだボールはGK林卓人がビックセーブ。きっちりと止めた。

 ここから立て直したいところだったが、直後の同28分に再びPKを与えてしまった。ゴール前でプレスをかけられたDFチョ・ビョングクがボールを奪われると、取り戻そうとした際にFW大迫勇也を倒してしまった。このPKをFWフェリペ・ガブリエルに決められて、0-1とリードを許した。後半に入ってもなかなかチャンスをつくることはできない。結局ゴールを奪えないままに試合は終了。9戦連続勝ちなしとなってしまった。

 この日はMF角田誠を累積警告による出場停止で欠き、MF梁勇基は北朝鮮代表のクウェート戦を終えて、前日夜に来日したばかりという影響でベンチスタート。左SBではDF田村直也が先発し、中盤ではMF松下年宏が3戦ぶりに先発した。京都からレンタル移籍で加入したFWディエゴはコンディションが万全ではなかったため、メンバー入りしなかった。

 前半26分には「あのポストに直撃したのが入っていれば流れが違ったかもというのはあった」と指揮官が振り返るような好機もあった。関口の左クロスにFW赤嶺真吾が頭で合わせたがクロスバーを叩いた。これを決めれずに、直後にPKを与えて失点し、1点を追う展開となった。後半24分からは梁が出場。ファーストプレイで絶妙なスルーパスを前線に供給し、最後はFW太田吉彰が左クロスを上げたが味方に合わず。1点を奪うことができずに試合は終了した。

 試合後のテレビインタビューで手倉森監督は「自分が監督になってから、前半のあの短い時間で2度もPKがあることはないと思う」と複雑な表情を浮かべ、「あれもサッカーということ」と自らに言い聞かせるように話していた。

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