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「昇格争い食い込む」札幌、千葉に4-0勝利で5位浮上

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[8・17 J2第3節 札幌4-0千葉 札幌ド]

 J2第3節で未消化だった暫定6位のコンサドーレ札幌対同2位・ジェフユナイテッド千葉戦が17日に行われ、ホームの札幌が4-0で快勝した。札幌は北九州をかわし、5位浮上。一方、勝てば首位のF東京と並ぶ勝ち点41となるはずだった千葉は、得失点差で徳島にかわされて3位へ後退した。

 札幌が今季最多4得点、今季初の3連勝でJ1昇格圏内3位との勝ち点差を4へ縮めた。会心の試合となった千葉戦は試合開始直後の前半3分、右CKから鮮やかなサインプレーで先制点を奪う。CKのキッカー、MF砂川誠がゴールエリアではなく、ペナルティーアーク方向へグラウンダーのボールを配球。後方から走りこんだSB高木純平が右足ダイレクトで打ち抜くと、ゴール前の人の間を抜けたシュートは、そのままゴールへと吸い込まれた。

 試合後のインタビューで「1本目のCKであれをやる予定だった。落ち着いて枠に蹴ることができてよかった。(札幌ドームでのお立ち台は)初めて。すごく気持ちいい」と喜んだ高木の今季初ゴール。電光石火とも言える一撃でリードを奪った札幌は、右膝負傷のオーロイ不在の影響か、攻撃の組み立てが上手くいかない千葉から試合の主導権を奪う。

 そして前半26分、札幌は砂川の左クロスを中央のFW内村圭宏がDF2人の頭上からヘディングシュートを打ち込み2-0。千葉は前半38分に新人FW久保裕一と左SB坂本將貴に代えてFW林丈統とDF青木良太を早くもピッチへ送り出し、試合の流れを変えようとした。

 カウンターから林の放った左足シュートやFW青木孝太のヘディングシュートなどチャンスもつくった千葉だったが、いい時間帯に得点を重ねる札幌は試合の流れを離さなかった。後半8分、札幌は砂川の左CKをニアサイド、GKの前方に位置していた内村が頭で合わせて3-0。砂川の絶妙なキックから奪ったゴールでリードを3点とした札幌は、その後も14日の富山戦で鼻骨骨折しながらもフェイスガードを着用して試合に臨んだMF宮澤裕樹が身体を張った守りを見せれば、前線では加入2試合目のFWジオゴが運動量を落とさずに起点となり続ける。

 試合終了間際の42分には交代出場のMF古田寛幸の今季初ゴールも飛び出して2位・千葉に4-0で快勝。ボールをミスで失う場面も多く内容でも圧倒していた訳ではなかったものの、チーム状況の良さを示す90分間だった。開幕5試合で1勝に終わるなど出遅れていたが、最近10試合で6勝3分1敗と巻き返しを見せるチームに古田も「きょうをきっかけに昇格争いに食い込んでいきたい」。08年以来のJ1昇格へ、札幌の勢いはこれからさらに加速する。

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