[8.24 J1第23節 山形1-1清水 NDスタ]

　モンテディオ山形は先制されるも追いつき、清水と1-1で引き分けた。終了間際にはPKを獲得し、逆転するチャンスもあったがMF川島大地が痛恨の失敗。勝ち点1を分け合った。

　山形は前節の大宮戦で負傷したFW長谷川悠が欠場したため、FW大久保哲哉が4試合ぶりの先発出場を果たした。試合が動いたのは後半だった。後半10分、右サイドの深い位置でFKを献上。FW大前元紀の蹴り込んだボールにDF岩下敬輔に合わされ、先制点を奪われた。

　しかし失点後から立て続けにチャンスを演出。後半23分にはMF山崎雅人のロングパスに抜け出したMF太田徹郎がGKのいないゴールへシュートを放つが、ゴール前に必死に走りこんでいたDF太田宏介にクリアされた。なかなかゴールが奪えずにもどかしい時間が続いたが同35分、DF石川竜也の浮き球ロングパスを前線へ走り込みながら山崎がヘディングシュート。前に出ていたGKの頭上を越えて、ボールはゴールネットへ吸い込まれた。1-1に追いつく。

　さらに終了間際の後半44分、PA内で仕掛けた川島がDF村松大輔に倒されてPKを獲得。逆転へ大きなチャンスを手に入れた。さらにこの警告が2枚目となり、村松は退場。残り時間わずかながら、山形が数的有利に立った。川島が自ら蹴り込んだボールは無情にもGK山本海人が右手一本でストップ。結局逆転することはできずに1-1で引き分けた。

　試合後クラブによると小林伸二監督は「失点のところは、ちょっと軽かったかなと思う」と課題を挙げながらも、「(失点の)そのあとに積極的に選手がチャレンジしてくれたという意味では、前節の大宮戦と同じでよかった」と手応えも話した。