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栃木は富山に痛恨の敗戦、順位浮上ならず6位に落ちる

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[9.18 J2第28節 栃木1-2富山 栃木グ]

 5位栃木SCカターレ富山に1-2で敗れ、6位へ順位を落とした。昇格争いへ生き残りをかけて勝ち点3の欲しい一戦だったが、ここ2戦無得点の攻撃陣は沈黙。PKで1点を返すに留まり、4戦勝ちなし(2分2敗)となってしまった。

 栃木はロンドン五輪アジア最終予選の影響でMF水沼宏太が不在。攻撃の要であるMFパウリーニョも離脱中なのに加えて、この日は最終ラインでDF渡部博文が欠場。前節から先発を5人入れ替えて試合に臨んだ。

 昇格争いへ食らいつくためにも負けられない一戦だったが、先制点を奪ったのは富山だった。前半39分、左CKからのこぼれをPA外右で拾ったMF朝日大輔が左足を一閃。ゴール前混戦の間をすり抜け、グラウンダーのシュートはゴールへ吸い込まれた。先制された栃木は同42分、攻め上がってきたDF宇佐美宏和からのパスを受けたMF河原和寿がゴール正面からシュートを狙うも、クロスバー上方へ外れた。栃木は1点ビハインドで前半を折り返した。

 後半の早い時間帯に同点弾を奪うと果敢に仕掛けるが、なかなか中盤で主導権を握れず。チャンスをつくりだすこともできない。後半14分にはMF杉本真と河原の両サイドMFを交代。FW廣瀬浩二とDF入江利和を投入した。しかし流れを変えることはできず。前半終了間際のロスタイム1分、相手のロングボールをMF西澤代志也がクリアするが、これが甘く、富山MFに跳ね返される。ここからカウンターを受けると、FW平野甲斐にボールキープされ、最後はFW黒部光昭にゴールを決められた。

 ロスタイム5分にはPA内で仕掛けたFW崔根植がPA内でDF福田俊介に倒されてPKを獲得。これをMF高木和正が冷静に決めて、1-2に詰め寄る。しかし時間はなく、そのまま試合は終了。4戦勝ちなしとなってしまった。勝利すれば3位浮上の可能性もあったが、勝ち点を上乗せすることはできず。3位鳥栖との勝ち点差は2差に開き、6位に順位を落とした。

 一方、前節では湘南に2-3の逆転負けを喫した富山だったが朝日と黒部の2戦連続弾で2-1の勝利。ここ4試合では3勝1敗と調子は上向きだ。試合後のテレビインタビューで朝日は「本当に試合に出ている分、もっと点を取っていかないと思っている」と貪欲に語り、黒部は「自分自身が得点を取れて、それが結果的に勝利に結びついてたのが本当に嬉しい」と笑顔をみせていた。

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