[9・28 J2第5節 徳島1-0熊本 鳴門大塚]

　クラブ史上初、そして四国勢初のJ1昇格を目指す徳島ヴォルティスが再びJ1昇格圏内へ浮上してきた。

　暫定5位で迎えたロアッソ熊本戦は前半27分、MF濱田武の右クロスをFW佐藤晃大が右足ダイレクトでゴールへと叩き込み先制。MF柿谷曜一朗中心に攻める徳島はその後もFW津田知宏や佐藤、濱田が次々と決定的なシュートを放つなど、主導権を握ったまま試合を進める。熊本GK南雄太の好守の前に加点できなかったチームは後半36分にFWソン・イニョンに決定的なヘディングシュートを放たれたものの、これがポストを叩く幸運もあり、1-0で逃げ切った。

　4勝1分だった7月から8月はわずか1勝。また最近5試合もわずか1勝と勝ち点が伸び悩んでいた徳島は、約2ヵ月間守り続けてきた3位以内から転落していた。それでも2試合連続無失点の堅守で得たこの日の勝利で再び3位復帰。次節は昇格争いのライバル、首位・FC東京と対戦する。佐藤は「引き分けでもダメだと思っている。絶対に勝ち点3を取って、どんどん上にいきたい」。勝って昇格争いに食らいつく。