beacon

先発6人変更の山形、ドローで連敗止め「いいきっかけになった」

このエントリーをはてなブックマークに追加
[10.1 J1第28節 山形1-1磐田 NDスタ]

 17位モンテディオ山形は3試合ぶりのゴールとなる先制点で開始早々にリードを奪いながら勝ち切れず、1-1で引き分けた。逆転でのJ1残留へ、是が非でも勝ち点3が欲しいホームゲーム。連敗は2で止めたが、勝ち点1を上積みするにとどまった。

 0-6で大敗した前節のC大阪戦から先発6人を変更。FW山崎雅人が出場停止ということもあり、前線ではFW長谷川悠とMF伊東俊が2トップを組んだ。ともに負傷明けでC大阪戦に途中出場して復帰していたが、先発は長谷川が6試合ぶり、伊東は13試合ぶり。その急造コンビがいきなり結果を残した。

 前半3分、MF宮沢克行の左クロスを長谷川がヘディングシュート。GK川口能活が弾いたボールをMF秋葉勝が拾い、もう一度右サイドから折り返すと、逆サイドから走り込んだ伊東が頭で叩き込んだ。「初めてやったコンビだけど、うまくプレスをかけて、下りたり飛び出したり、いい働きをしたと思う」。試合後のインタビューで小林伸二監督も称賛した2トップで先制点を奪った。今季はこれまで先制した試合は4戦4勝の山形。しかし、この日は1点を守り切れなかった。

 徐々に攻勢を強める磐田の反撃に遭い、後半は守勢に回る時間が長かった。すると、後半12分に磐田FW前田遼一が同点ゴール。その直前に投入されたFW金園英学との2トップの関係だけできれいにゴールを破られた。後半のシュート数は4本対10本。劣勢の展開が続いたが、粘り強く耐え、勝ち越しゴールは許さない。後半40分には金園のシュートがポストに当たる運も味方し、1-1で試合を終えた。

 残留争いを考えれば、先制したホームゲームで勝ち切れなかったのは痛いが、小林監督はあくまで前を向いた。次節16日は柏戦、22日はG大阪戦と、上位勢との対戦が続く。「ジュビロは攻撃力があって、バランスがいい。レイソル、ガンバもそう。攻撃力のあるチームに対し、どう全員で守って、攻撃するか。今日はいい形ができたし、今日みたいなことができれば十分戦える。いいきっかけになったと思う」。この日の勝ち点1を次節以降につなげられるか。J1残留のためには、相手がどこであろうと、勝ち点3を積み上げていくしかない。

TOP