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前節ホーム初黒星の千葉、大島弾で昇格争いに踏みとどまる

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[10.2 J2第30節 愛媛0-1千葉 ニンスタ]

 昇格争いに踏みとどまった。ジェフユナイテッド千葉はFW大島秀夫の決勝点で愛媛FCに1-0で競り勝った。前節・京都戦(0-1)で今季ホーム初黒星。昇格争い生き残りへ正念場の一戦で、今夏に補強した新戦力FWがチームを救った。

「上のグループから離れないためにも連敗はできなかった。絶対に勝ち点3を取ろうということで入った。前半はチームの出来がよくなかったけど、後半から勝ちにいこうという気持ちに切り替えて、いい流れでできていた」

 大島が試合後のインタビューで話したように、必勝を誓って臨んだ試合は苦しい展開を強いられた。前半のシュート数はわずか2本。愛媛は前半10分、左サイドから仕掛けたMF齋藤学のクロスをGKが弾いたところにMF大山俊輔が詰めたが、シュートはゴールラインぎりぎりでDFマーク・ミリガンがクリアした。

 愛媛の攻勢は続く。前半36分、FW小笠原侑生のスルーパスに反応した齋藤がPA内でDF竹内彬に倒されたが、PKの笛はなかった。さらに同39分、左CKのセカンドボールをMF越智亮介がシュート。こぼれ球を拾ったDF池田昇平はGKもかわしてゴールネットを揺らしたが、オフサイドの反則を取られた。

 劣勢の展開を耐え、0-0で後半に折り返すと、徐々に千葉が流れを引き寄せた。後半18分、MF佐藤勇人のロングフィードからMF太田圭輔が右クロス。一度はDFにクリアされたが、跳ね返りを再び太田が拾ってゴール前に折り返すと、大島が豪快なダイビングヘッドでゴールネットに突き刺した。

 大島の3試合ぶり3得点目が値千金の先制弾。後半28分、太田のスルーパスに抜け出した佐藤の右クロスに合わせた大島のヘディングシュートはGKに阻まれ、追加点こそ奪えなかったが、1-0で逃げ切り、大きな勝ち点3を手にした。

 この日、徳島が首位・F東京に敗れたため、順位は4位に浮上。昇格圏となる3位鳥栖とも勝ち点で並んでいる。残り10試合。3シーズンぶりのJ1復帰へ、すべての試合が重要だ。「勝ち点3だけを目指して頑張ります」と大島。負傷離脱したFWオーロイの穴を埋める新加入の長身ストライカーが、千葉の救世主となる。

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