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勝てば3位浮上も…千葉は今季初の連敗で5位のまま

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[10.19 J2第6節 水戸1-0千葉 Ksスタ]

 5位ジェフユナイテッド千葉が今季初の連敗を喫した。敵地で水戸ホーリーホックに0-1で敗戦。この日は3位札幌、4位徳島も敗れていたため勝てば昇格圏となる3位に浮上できたが、前節・草津戦(2-3)に続く連敗で順位は5位のまま変わらず、差を詰めることはできなかった。

 試合は立ち上がりからホームの水戸が果敢に攻め込んだ。前半30分、MF島田祐輝の左クロスのこぼれ球をFW吉原宏太がミドルで狙うもゴール右へ。同36分にもFW岡本達也のラストパスから島田が決定的なシュートを放ったが、惜しくも枠を外れた。

 押し気味に試合を進める水戸が流れどおりに先制する。前半41分、右後方からDF加藤広樹が上げたアーリークロスのセカンドボールを拾った吉原がPA外から左足を一閃。昨年10月にアキレス腱断裂の重傷を負った左足から放たれたシュートはDFに当たってコースが変わり、ゴールネットを揺らした。

「あそこに絶対こぼれてくると思っていた。コースを狙って打ったらちょっとDFに当たったけど、入ってくれてよかった」。試合後のインタビューで笑顔を見せた33歳のベテランFWの2試合ぶり今季2得点目で水戸がリードを奪い、前半を折り返した。

 J1復帰のため連敗だけは避けたい千葉だが、後半10分、MF佐藤勇人のスルーパスに抜け出したFW深井正樹のシュートは大きく浮いてしまう。同19分にはボランチで先発していたDFマーク・ミリガンが2枚目の警告で痛恨の退場。数的不利の状況で反撃を余儀なくされた。

 後半23分のMF米倉恒貴の左足ミドルもGKにキャッチされるなど、なかなか決定機をつくれない千葉。後半ロスタイムにはMF伊藤大介の右CKにDF竹内彬が右足ボレーで合わせたが、無情にもゴールポストを直撃し、同点ゴールならず。0-1の零封負けで、痛恨の連敗となり、最近4試合で1勝3敗と勝ち点を伸ばせずにいる。今後は6位栃木、2位鳥栖、4位徳島という昇格争いのライバルとの連戦が続く正念場となる。

 1-0で逃げ切った水戸はこれでリーグ戦5試合負けなし(2勝3分)。延長戦の末、札幌を下した天皇杯2回戦を含めれば公式戦6試合負けなしとなった。2試合ぶりの完封勝利を飾ったGK本間幸司はJ2史上初となる通算100試合完封を達成し、勝利に花を添えた。

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