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遠藤不在のG大阪が5発快勝!

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[10.22 J1第30節 山形0-5G大阪 NDスタ]

 大黒柱・MF遠藤保仁不在の2位・ガンバ大阪が5発快勝した。アウェーでモンテディオ山形と対戦したG大阪はMF二川孝広の先制ゴールなど5-0で快勝。前節名古屋に1-4で敗れて首位陥落したG大阪だが、アウェー戦を制して首位・柏と勝ち点2差のまま追走している。

 G大阪は今季リーグ戦全試合に出場してきた遠藤が急性扁桃炎のため欠場。加えて、ミスから喫した大敗直後という不安の中でのアウェー戦だった。ただ後半15分にプロ初ゴールをマークしたDF藤春廣輝が試合後のインタビューで「遠藤さんがいないからダメだと言われるのは嫌。いなくてもG大阪は変わらない試合をしなければならない」と語ったように遠藤不在を感じさせない会心のゲームで勝ち点3を獲得した。

 立ち上がりはチーム全体の運動量多く、中盤が次々と前線の選手に絡んでくる山形の攻撃にゴールまで迫られた。ただリーグ最多の66ゴールをたたき出しているG大阪は、相手のわずかなミスを逃さずにゴールを連発する。先制ゴールを決めたのは2試合ぶりの先発となったMF二川孝広だ。前半30分、G大阪は敵陣右タッチライン際でMFキム・スンヨンが相手ボールをインターセプト。ドリブルで中央へ切れ込んだキム・スンヨンがPAへ出したスルーパスに反応した二川が、右中間からニアサイドへ右足シュートを突き刺す。

 これでリードを奪ったG大阪はさらに35分、右サイドから仕掛けたFWイ・グノが、FWラフィーニャとのワンツーでディフェンスラインを突破するとGKをかわして左足シュート。2-0と突き放して前半を折り返した。

 西野朗監督が「(ハーフタイムに)得失点差のためにも、自分たちのスタイルを貫くためにも点を加えたいという話をした」という後半、G大阪の攻撃はさらに加速する。15分、相手CKを跳ね返したG大阪はラフィーニャが右サイドのスペースへ飛び出したイ・グノへスルーパス。イ・グノが放り込んだ右クロスに自陣から長い距離を走って飛び込んだのは、後半開始から投入されていた藤春だった。新人DFは「グノさんからのパスがいいところに来てくれた」とダイレクトでゴールへと押し込んで貴重な3点目を挙げた。

 止まらないG大阪は31分にも前・山形のMF佐々木勇人の左CKをニアサイドのラフィーニャが頭で合わせて4-0(ラフィーニャは今季10ゴール目)。44分にはラフィーニャの浮き球パスを左中間でコントロールした新人FW川西翔太がPAへ切れ込んでから左足シュートをゴールへ叩き込んでゴールラッシュを締めくくった。

 遠藤不在の危機を乗り越え、シーズン最終盤へ向けて弾みをつける快勝。次節・鹿島戦はこの日先制ゴールの二川が累積警告のため出場停止となるが、藤春が「しっかり4試合勝って優勝したい」と語ったように、逆転Vを目指すG大阪は逆境を乗り越えて残り全試合勝ち続ける。

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