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上位勢で唯一の勝利、徳島が4発逆転で4試合ぶりに昇格圏浮上

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[10.23 J2第32節 徳島4-1横浜FC 鳴門大塚]

 4位徳島ヴォルティスが今季最多タイの1試合4得点で横浜FCに逆転勝ちした。2試合ぶりの勝ち点3を獲得し、前日22日に敗れた札幌を抜いて3位に浮上。4試合ぶりに昇格圏内に返り咲いた。

 試合は思わぬ形で幕を開けた。前半10分、横浜FCのDF藤田優人がゴールまで約35mの距離から右足を一閃。無回転のミドルシュートはGK榎本達也の正面に飛んだが、ブレ球に反応し切れず、後方に弾いてしまい、先制点を許してしまった。

 それでも0-1で折り返した後半に入って徳島が猛攻を仕掛ける。まずは後半9分、MF衛藤裕の左クロスをFW津田知宏が頭で折り返し、MF倉貫一毅が右足ボレー。倉貫の今季初ゴールで同点に追い付くと、同21分には衛藤の右CKからDFエリゼウが豪快なヘディングシュートを叩き込み、逆転に成功した。

 この日が32歳の誕生日だったエリゼウのバースデゴールで試合をひっくり返すと、徳島の勢いは止まらない。後半41分に相手のクリアミスを突いたFW佐藤晃大のゴールで3-1。さらに同44分、途中出場のFW徳重隆明の左FKをエリゼウがヒールキックで流し込み、4-1とダメを押した。

 前節終了時点で3位の札幌、5位の千葉が取りこぼし、首位攻防戦もスコアレスドローに終わる中、上位陣で唯一の勝ち点3を獲得。再び昇格圏の3位に浮上し、4位に後退した札幌との勝ち点差は2となった。誕生日に2得点の活躍を見せたエリゼウは試合後のインタビューで「本当に神様からのプレゼントだと思う。難しい戦いになると思っていたが、全員で力を合わせて戦った。どこからパワーが来たのか分からないが、神様からのパワーだと思う」と、逆転での価値ある1勝に喜びを爆発させていた。

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