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直接対決制した札幌がJ1昇格圏3位浮上!

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[10.26 J2第7節 徳島0-2札幌 鳴門大塚]

 J1昇格を激しく争う昇格圏内3位・徳島ヴォルティスと4位・コンサドーレ札幌との直接対決は札幌が2-0で制し、3位へ浮上した。

 敗れればJ1昇格圏内との勝ち点差は2から5へと開く。3連敗中で、この日も敗れれば昇格争いから大きく後退する可能性のあった札幌が、全員守備によってアウェーでの大一番を制した。札幌はAFC U-19選手権予選に出場するU-18日本代表に選出されたCB櫛引一紀が今節から離脱。だが、代役となった2種登録の高校生CB奈良竜樹とCB山下達也のCBコンビが奮闘するなど、昇格争いのライバルをノーゴールに封じ込んだ。特にJリーグデビュー戦となった奈良は激しいチャージと超高校級の空中戦の強さで徳島攻撃陣に対抗。見事なJデビュー戦だった。

 それでも前半よりチャンスをつくっていたのは徳島だった。抜群のボールコントロールを見せるMF柿谷曜一朗を起点に中盤でボールがつながり、札幌を押し込む。13分には柿谷の中央突破から左サイドへ展開し、最後はPA外ややからMF濱田武がシュート。18分には濱田からのパスを受けた柿谷の右足ミドルがクロスバーをかすめた。セットプレーからもシュートへ持ち込むなど相手を上回る数のシュートで先制点を狙い続けた。

 だが後半、カウンターから反撃していた札幌が試合を動かす。6分、相手のロングボールに対して徳島CBエリゼウがクリアミス。その背後でコントロールしたFW内村圭宏がFWジオゴへつなぐと、ジオゴはすかさず左前方のスペースへラストパスを入れる。これに走りこんだFW近藤祐介が絶妙なコントロールから左足を振りぬき、先制ゴールを決めた。

 アウェーで奪った貴重な先制点。今季先制点を奪った試合は13戦全勝の札幌は、この日も先に奪った1点を勝利へと結びつけた。対する徳島は20分にFW徳重隆明、30分にはMF衛藤裕を投入して攻撃姿勢を強めるが、ハードワークを徹底する札幌はプレッシャーが厳しく、セカンドボールの攻防戦でも上回る。そして35分、札幌は右サイドで縦パスに反応した内村がDFを振り切ってPAへ侵入すると、そのまま右足シュート。これはGK正面をついたが、その頭上へ舞い上がったボールはそのままゴールラインを越えて勝敗の行方を大きく傾ける2点目のゴールとなった。

 徳島は2点目の失点直後からJデビュー戦となる19歳FWキム・ジョンミンを投入したが、札幌の堅守は崩れず。直接対決を制した札幌が昇格圏内へと浮上した。試合後のインタビューで近藤は「この3試合ダメな試合が多くて。でも上位に勝てたことは次につながる。次も勝ち点3取れるように頑張る」。アウェーで勝ち取った大一番の勝利を弾みに昇格争いを勝ち抜く。

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