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降格決定の福岡が意地の連敗ストップ、2点差追い付きドロー

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[11.3 J1第31節 福岡2-2清水 レベスタ]

 アビスパ福岡が2点ビハインドを跳ね返し、連敗を2でストップする勝ち点1を獲得した。前節の新潟戦(1-3)で1年でのJ2降格が決定。残り4試合は“消化試合”となってしまったが、ホームゲームで意地を見せた。

 今季限りでの現役引退を表明したDF田中誠が6月11日のC大阪戦(0-3)以来、22試合ぶりに先発するなど、新潟戦から先発4人を入れ替えて臨むと、立ち上がりから果敢に攻め込んだ。

 前半38分、DFキム・ミンジェの左クロスからMF末吉隼也がフリーでヘディングシュート。その直後にも左CKからマイナスに戻したボールをPA手前中央から末吉がミドルシュートでゴールを襲ったが、わずかに枠を捉え切れなかった。

 チャンスをつくりながらゴールを奪えずにいると、後半16分、MFユングベリのシュートがPA内でブロックに入ったDF山口和樹の手に当たり、先制点につながるPKを献上。さらに同19分にもDFボスナーに直接FKを決められ、0-2と突き放された。

 それでも気落ちすることなく、ゴールを目指した。2失点目から2分後の後半21分、MF松浦拓弥の左クロスからFWハマゾッチがヘディングシュートを叩き込む。今夏に獲得した193cmの長身FWの来日初ゴールで1点差に詰め寄ると、連続ゴールで同点に追い付いた。後半23分、相手GKのキックをMF田中佑昌が頭で前線に跳ね返す。松浦がつぶれたこぼれ球を素早く拾ったMF中町公祐が左足で押し込んだ。

 2-2と試合を振り出すに戻し、勢い付く福岡は後半32分にもカウンターから田中佑のスルーパスに松浦が反応。DF辻尾真二との1対1からフィニッシュにまで持ち込んだが、シュートはGK山本海人の好セーブに阻まれた。同41分には田中誠が2枚目の警告で退場。数的不利に立たされ、逆転とはいかなかったが、シュート17本を浴びせるなど試合内容でも上回り、勝ち点1をもぎ取った。

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