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千葉が米倉弾で磐田を撃破、神戸監督「残りのJ2にもつながる」

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[11.16 天皇杯3回戦 磐田0-1千葉 ヤマハ]

 J2のジェフユナイテッド千葉がJ1のジュビロ磐田に1-0で競り勝ち、4回戦進出を決めた。日本代表のFW前田遼一、DF駒野友一を欠き、3日のJ1浦和戦(3-0)以来、約2週間ぶりの公式戦となった磐田に対し、千葉は12日のJ2鳥取戦(1-0)で7試合ぶりの白星を飾るなど調子は上向きだった。故障明けのFWオーロイはベンチに温存したが、劣勢の展開を粘り強くしのぎ、後半22分にMF米倉恒貴が決めた1点を最後まで守り抜いた。

 千葉の神戸清雄監督が「前半は守備に回る時間が長くて、ほとんど攻撃にいけなかったが、よく辛抱した。後半、ジュビロは90分間、プレッシャーに来るのは難しいので、間延びしてきて、プレッシャーがかなり緩くなってくるというのは戦う前から想定できていた」と振り返ったとおり、前半の苦しい時間を耐えたことが勝利につながった。

 千葉は後半7分、右クロスからFW久保裕一がヘディングシュートを放つが、GKがセーブ。同8分にもカウンターからFW林丈統にスルーパスを通すが、GK川口能活が果敢に飛び出し、1対1の好機を生かせない。それでも後半22分、左サイドをMF村井慎二が突破し、ゴール前にクロスを上げると、米倉が反転しながらの左足シュートをゴールネットに突き刺し、待望の先制点を奪った。

 1点ビハインドとなった磐田はFW金園英学、MF船谷圭祐、FW荒田智之と立て続けに攻撃的なカードを切って反撃を狙うが、1点が遠い。最後はパワープレー気味に攻勢を強めたが、千葉守備陣が体を張って跳ね返した。

 リーグ戦では昇格争いから一歩後退し、J1復帰は厳しい状況だが、数字上の可能性は残されている。J1勢撃破での公式戦連勝で勢いに乗れるか。神戸監督は「J1のチームを破ったということは、チームにとっても、残りのJ2にもつながる。次の天皇杯4回戦でもJ1のチームと戦って、我々は勝てるんだということを見せたい」と意気込んでいた。


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