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「取り返せる感触があった」、宮吉のハットで京都が山形を逆転勝ち

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[11.16 天皇杯3回戦 山形2-3京都 NDスタ]

 J2で6連勝中の京都サンガF.C.はアウェーで来季のJ2降格が決まったモンテディオ山形と対戦し、0-2からFW宮吉拓実のハットトリックで3-2の逆転勝利を飾った。

 これが勢いの差なのか。前半7分にFW長谷川悠のゴールで先制した山形はその2分後にもMF宮沢克行が追加点。開始9分で2点のリードを奪ったが、その後は京都の19歳FW宮吉拓実の独壇場だった。

 まずは前半15分、中央からFWドゥトラ、MF中村充孝とつないで宮吉が1点を返す。前半終了間際の44分にもドゥトラのラストパスから2点目。ゲームを振り出しに戻すと、後半早々の3分にはMFチョン・ウヨンの左CKに左足で合わせ、ハットトリックとなる勝ち越しゴールを決めた。

「勝ったから言えることかもしれないけど、取り返せるという感触があった」という宮吉の3得点で2点差をひっくり返す逆転勝利。「点も取れているし、ディフェンスは最後のところで体を張れて守れている。練習の中でやっていることが試合のなかで生きていると感じている」と、公式戦7連勝に手応えを口にした。

 来季、同じJ2で戦うことになる山形を叩いた京都。大木武監督は「3点を取った宮吉や、チームはよくやったと思うが、山形相手に隙のあるゲーム、プレーを見せてしまった気がして、反省点が非常に多いゲームだった」と厳しいコメントだったが、勢いの違いが如実に表れた。

 J2降格が決まり、天皇杯もJ2勢に敗れ、3回戦敗退。今季限りでの退任が決まっている山形の小林伸二監督は「90分きっちりやらないとなかなか勝たせてもらえないというのが、個人としてもクラブとしても痛感させられた。もったいないが、勝ちを拾っていけないのが今シーズンだった。今日もこれだけいい入りをしたのにああいう形で失点してしまう。なんとも歯がゆくて仕方ないが、これが現状だと思う」とうなだれた。


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