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[MOM573]西武台MF中西裕太郎(2年)_「地道に」偉大な14番追う大型MF

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[2.11 埼玉高校新人大会準決勝 大宮東0-2西武台 西武台第2G]

 憧れの先輩が背負った「14番」を引き継いでいる181cmの大型ボランチが勝利の立て役者となった。西武台のMF中西裕太郎(2年)は新チーム結成後にポジションをつかんでいる元FWのMF。前半21分にはパスワークに絡んでPAへ駆け上がると「狙い通りのパスが来た。決めるだけだった」と先制の左足シュートをゴール右隅へとねじ込んだ。

 憧れの存在は全国高校総体4強、全国高校選手権8強へ進出した10年度のエースストライカーで現大宮のFW清水慎太郎。意識していた訳ではないが、幸運にもそのFWが背負っていた「14番」を受け継いで新人戦を戦っている。「(憧れは)慎太郎さん。この背番号でやっていきたい。今年は自分が出て全国行って勝ちたい」と意気込んでいる。

 この日は先制ゴールの他、中盤で高さを活かした豪快のヘッドと高いキープ力、そして2列目からの飛び出しを披露。相手の2選手に挟み込まれるような場面が幾度かあったが、ボールを渡さずにキープすると、試合終盤はディフェンスに重きを置いて完封勝利にも貢献した。

 ただ課題はある。存在感あるプレーを見せていたが「安定したパフォーマンスができるようにならないといけないし、運動量を落とさないようにしないといけない。きょうもボールを持てたのはいいけれど、もっと簡単に周りを使うことも必要」と反省点が次々と口をついた。まだまだチームのなかで絶対的な存在にはなりきれていないだけに、12年の「14番」は「これまでメンバーにも入っていなかった。地道にやっていく」。地道にトレーニングに取り組み続け、これからより大きな存在感を発揮していく。

(取材・文 吉田太郎)

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