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[PSM]出場から3分で加部未蘭が決勝弾、北九州がJ1昇格の札幌を下す

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 ギラヴァンツ北九州は19日、プレシーズンマッチでコンサドーレ札幌と対戦し、途中出場のFW加部未蘭の決勝点で2-1の逆転勝利を飾った。前半14分、札幌FW近藤祐介に先制点を許した北九州だったが、同25分にMF木村祐志の直接FKで同点に追いつくと、1-1で迎えた後半39分、甲府からレンタル加入した加部が勝ち越しゴール。J2昇格2年目となった昨季後半戦に旋風を巻き起こし、8位で終えた北九州が今季からJ1に復帰する札幌を破る金星を挙げた。

 期待の新戦力が試合を決めた。加部は1-1で迎えた後半36分、FW端戸仁に代わって途中出場。すると、わずか3分後の後半39分、北九州はカウンターから前線の高卒ルーキーFW渡大生にボールを預ける。渡は見事な切り返しでDF2人をかわし、逆サイドに走り込んだ加部に右足でラストパス。加部が落ち着いて右足でゴール右隅に蹴り込み、決勝点を奪った。

「FWとして点を取るということを第一に考えてました。チームのみんなが90分戦って、その中でやっとつかんだ決勝点だったので、とてもうれしいです」。試合後のインタビューではにかんだ加部を同点FKのキャプテン木村も「若い人が頑張ってくれた。勢いがつけば」と称えた。加部の得点後、ベンチでこの日一番の笑顔を見せた三浦泰年監督だったが、試合後は「まだまだ新加入選手もやらなければならないことはある」と、あえて厳しいコメント。「今日の18人がベストチョイスではない」と、さらなる奮起を促していた。

 山梨学院高(山梨)2年時に全国高校選手権を制し、全国制覇を経験した加部だが、甲府に入団した昨季は公式戦で出場機会を得ることができないまま、ルーキーイヤーを終えた。出番を求め、新天地での挑戦に乗り出した今シーズン。「今日みたいな少ない時間でも点にかかわる仕事ができれば、チームの役に立てると思う」。試合に飢えた187cmの大型FWが、ようやく“スタートライン”に立った。


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