[2.19 プレシーズンマッチ 清水1-0磐田 鴨池]

　プレシーズンマッチが19日に各地で行われた。鹿児島県立鴨池陸上競技場では清水エスパルスと磐田が対戦。清水がオウンゴールでの1点を守りきり、1-0で勝利した。最近の練習試合では3連勝中と好調の清水がプレシーズンマッチでの静岡ダービーで白星を勝ち取った。

　勝利の立役者となったのは、今季慶應義塾大から新加入したDF河井陽介だった。本職はボランチながら、この日は左SBで先発フル出場。すると0-0で迎えた後半18分、MFアレックスからのパスに合わせ、絶妙なタイミングで左サイドへ抜け出すと柔らかなクロスを入れた。走り込んだFW大前元紀はシュートを空振りするも、これが磐田DF宮崎智彦の足に当たり、オウンゴールにつながった。

　試合後、河井は「(クロスが)思ったところに上がらなかったので、納得はいっていない」とコメント。それでも「得点につながったのは良かった」と笑顔をみせた。「監督の求める理想のサッカーはもっともっとテンポの速いもの。自分は1年目ですが今年からたくさん試合に出て、活躍できたらと思っている」とキッパリ。昨季、清水の左SBを務めていたDF太田宏介はF東京へ移籍。空いたポジションで河井が開幕スタメンへ向け、アピールを果たした。

　この日の清水は両SBで新戦力が先発。ユースから昇格を果たしたDF犬飼智也が右SB、河井が左SBで先発した。また、ロンドン五輪最終予選・マレーシア戦を戦うU-23日本代表に招集されているため、DF吉田豊は不在だった。

　試合は立ち上がりから清水が積極的に仕掛けた。前半16分には、ドリブルで仕掛けたFW高木俊幸がFKを獲得。PA手前左から大前が直接狙うも、壁に当たる。こぼれにMF枝村匠馬が反応して押し込むも、GKに阻まれた。0-0で前半を折り返す。

　後半11分にはFW高原直泰と高木に代えて、FW伊藤翔とルーキーFW白崎凌兵をピッチへ送る。同16分にオウンゴールで先制すると、その後は白崎が果敢に仕掛けた。同19分には河井のパスカットから白崎が左サイドへ攻め込むが、クリアされた。同33分には白崎が左サイドからドリブルで駆け上がり、クロスを入れるも味方には合わない。そのまま試合は終了。追加点はならなかった清水だが、1-0の勝利で試合を終え、2012シーズン最初の静岡ダービーを制した。

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