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「出るなら後半頭しかないかなと」、近藤が“驚き”の代表デビュー

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[2.24 キリンチャレンジ杯 日本3-1アイスランド 長居]

 MF増田誓志(鹿島)、FW田中順也(柏)に続き、この日3番目にA代表デビューを果たしたのはDF近藤直也(柏)だ。後半31分、DF栗原勇蔵(横浜FM)に代わってピッチへ。オシム元監督時代の07年5月に代表候補合宿に参加したことはあるものの、初の日本代表選出となったCBが、初招集で代表のピッチに立った。

「今まで途中から試合に出たことがないから初めての経験だった。試合の流れを壊さないようなプレーを心がけてやった」。CBではめずらしい途中出場。「CBなら、出るなら後半頭しかないかなと思っていた」と本人も驚くタイミングだったが、「いきなり呼ばれて途中からだったので、いろいろ考える余裕がなかったから、かえってスンナリ入れた」と落ち着いたプレーを披露した。

 最初はザックジャパンでレギュラーのDF今野泰幸(G大阪)とコンビを組んだが、その今野も後半37分に交代し、最後はDF森脇良太(広島)、近藤、DF伊野波雅彦(神戸)、DF槙野智章(浦和)という急造4バックになった。後半ロスタイムにPKで1点を返されたとはいえ、近藤も体を張ったディフェンスで逃げ切りに貢献。「15分ぐらい出られて、いい経験になったし、代表の雰囲気を味わえただけでよかった」と笑みを浮かべた。

 今野とDF吉田麻也(VVV)が主力を担う代表のCBだが、決して人材豊富なポジションではない。昨季、柏のJ1制覇を支えた近藤が、ザックジャパンでもその存在感を高めていくことはできるか。「監督からはラインの押し上げや体の向きを細かく言われた。チームに帰ってもそういうことを意識しながら個人の質を上げていきたい」と、大きな刺激を受けた様子だった。

(取材・文 西山紘平)

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