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大宮・背番号2をつけた菊地。「ルーカスに付ききれなかった」

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[3.10 J1第1節 大宮0-1F東京 NACK]

 今季、川崎Fから大宮アルディージャに加入したDF菊地光将はCBとしてフル出場。初戦を白星で飾ることはできなかったが、安定したプレーを見せた。

 立ち上がり、試合を優勢に進めるチームの中で、落ち着いて最終ラインでパスをさばき、攻撃をビルドアップする。前半14分には、最終ラインの背後へ走り出したMF東慶悟へロングパスを送る。惜しくもオフサイドと判定されたが、一発でゴールに直結するパスを出せることをアピールした。

 守備面でも、その存在感は光った。1点をリードされた後半32分、DF太田宏介のパスを受けたMF石川直宏が華麗なトラップからシュートを打とうとした瞬間、背後からボールを突つき、ミートさせなかった。同36分にも、右サイドからFWルーカスが上げようとしたクロスをブロック。その5分後には、途中出場したFW渡邉千真に体を寄せ、シュートを打たせないなど、F東京の攻撃の前に立ちはだかった。

 結局、ゴールが奪えずに敗れた試合後に菊地は「あれだけチャンスがあったのに決めきれず、ルーカスのスーパーシュートにやられてしまった。あの場面だけルーカスに付ききれなかった」と、唇を噛んだ。

「後半の入り方が悪かった。前に行く気持ちが強すぎて、中盤でのボールの失い方が悪く、攻め込まれて相手を勢いづかせてしまった。もっとうまく(試合に)入れれば、前半のように押し込めたと思う」

 09年10月4日のG大阪戦以来、ピッチ上に戻ってきた背番号2。浦和東高、駒沢大の同級生だったDF塚本大史(現大宮アンバサダー)が着けていた番号をつけたことについて、菊地自身は「あまり意識せず、自分のプレーをしようと思った」と振り返った。その言葉通り、随所に持ち味を見せた菊地。新加入の背番号2は、サポーターの目にも頼もしく映ったはずだ。

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