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J参入14年目の鳥栖がホームでJ1初勝利!!水沼が古巣・横浜FM相手に移籍後初ゴール

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[3.24 J1第3節 鳥栖1-0横浜FM ベアスタ]

 サガン鳥栖がJ参入14年目にして、待望のJ1初勝利を手に入れた。鳥栖はホームで横浜F・マリノスと対戦。後半32分にMF水沼宏太が決めたゴールが決勝点となり、1-0で勝利した。今季から初のJ1昇格を果たした鳥栖にとって、この勝利がクラブ創設14年目にして初のJ1白星となった。一方の横浜FMは今季開幕戦から3戦勝ちなし(1分2敗)と2012シーズンは苦しい幕開けとなっている。

 試合が動いたのは後半32分だった。MF藤田直之の右CKにゴール正面のDF小林久晃が合わせてヘディングシュート。これをGK飯倉大樹がファンブルし、こぼれに詰めていた水沼が左足で押し込みゴール。今季から加入した水沼の移籍後初ゴールが決まった。これを守り切った鳥栖が1-0で勝利した。

 水沼は試合後「もっとキレイな形で決めたかったですけど、とにかく良かった」とハニかんだ。古巣である横浜FMからのゴール。「相手が相手なのでうれしい。マリノスと戦うということだったが平常心でいつも通りのプレーを心掛けた。その結果がこれなのでうれしい」と言うと笑顔を弾けさせた。水沼は今季、横浜FMからのレンタル移籍。同じく横浜FMからのレンタル組であるDFキム・クナンは横浜FM戦に出場できない契約となっているが、水沼はそのような契約になっておらず。意地の一撃が勝利をもたらした。

 立ち上がりから積極的に鳥栖が攻め込んだ。FW池田圭の折り返しから水沼がシュートを放つなど、チャンスを演出した。守っては、セットプレーでピンチを迎えるも、GK赤星拓が好セーブ。あと一歩のところで防いでみせた。前半を0-0で折り返した。

 後半に入っても鳥栖の勢いは止まらない。MF金民友のパスから最後は池田がシュート。ゴール正面からの一撃はポスト右を叩いた。その後も中央からの波状攻撃で押し込むと、最後は水沼がシュート。ゴールネットを揺らしたがオフサイドの判定。1点が遠い。それでも諦めずに攻め続けると、後半32分に決勝点となるゴールが生まれた。

 一方の横浜FMはナビスコ杯・大宮戦(1-1)も含めると、公式戦4戦勝ちなし(2分2敗)となった。開始直後にはFW大黒将志がドリブルで攻め上がり、シュートを狙うが相手GKがストップ。CKからMF谷口博之が放ったシュートもGKに止められた。横浜FMらしい攻撃の形をみせることはできず。試合を通じて放ったシュートは5本。鳥栖の9本を大きく下回った。

 試合後、樋口靖洋監督は「俺たちは立ち止まるわけにはいかないと今ロッカールームの選手たちには言いました。今一度強いメンタリティーを持って、チームを立て直していきたい」とコメント。開幕ダッシュには失敗したが、早い段階で浮上のきっかけをつかみたい。

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