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負傷の山田直へ各選手が思い込め…浦和が柏木2発で札幌下し、連勝飾る

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[3.24 J1第3節 札幌1-2浦和 札幌ド]

 浦和レッズは敵地でコンサドーレ札幌に2-1の逆転勝利を収めた。先制点を奪われるもMF柏木陽介の2得点で逆転に成功。そのまま逃げ切ると、公式戦3連勝を飾った。一方の札幌は公式戦4戦勝ちなし(1分3敗)と、またも初勝利はお預けとなってしまった。

 4日前のナビスコ杯・仙台戦(1-0)で左膝前十字靭帯損傷のけがを負ったMF山田直輝を励まそうと、全員で勝ち取った勝利となった。試合後、ゴール裏のサポーターへ挨拶に行く際、柏木は背番号34の山田直のユニフォームを身にまとい、DF槙野智章も34番のユニフォームを首へ巻いた。また主将のMF阿部勇樹はキャプテンマークへ山田直へのメッセージを綴っており、MF梅崎司はアンダーシャツに「直輝 一人じゃないぞ!みんな待ってるからな」とメッセージを書いていた。

 柏木は「直輝だけでなく、いつもケガしてしまっている人の気持ちを背負って戦っているつもりですけど。直輝がケガをしたばかりということで。アイツがいなくても自分たちはやれるというのを証明したかったし、直輝に捧げるじゃないですけど、(こういうことをするのは)全員で戦った証拠ということ」と思いを語った。

 この日の試合では山田のほか、FW原口元気、FW田中達也、DF岡本拓也を故障で欠いた。前半32分には右CKからゴール正面のMF山本真希にミドルシュートを決められ、失点。低い弾道のシュートはゴール右へ突き刺さった。それでも前半終了間際のロスタイム1分、MF平川忠亮がゴールライン際から右クロス。ファーサイドの柏木が胸トラップから左足シュートを決め、1-1に追いついた。柏木の「いいクロスが来たので、決めるだけだった」というゴールで試合を振り出しに戻し、前半を折り返す。

 そして後半18分、ゴール正面で獲得したFK。MF阿部勇樹がボールをセットし、蹴りこむかと思われたが、キッカーを務めたのは柏木だった。左足で放たれたボールは鮮やかな軌道を描くとゴール右へ吸い込まれた。柏木のこの日2点目で逆転に成功。これが決勝点となり、浦和が2-1の勝利を収めた。

 多数の故障者を抱えながらも全員で勝ち取った逆転勝利。柏木は「まだまだ完璧ではないが、全員が監督のやろうとしているサッカーをみんなでやろうとしているのが、結果についてきている」と話した。この勢いを継続し、勝利を重ねていきたい。

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