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今季初先発の柏・工藤が“2役”で奮闘、「サイドも極めていければ」

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[3.24 J1第3節 柏2-1清水 柏]

 柏レイソルのU-23日本代表FW工藤壮人が今季公式戦初先発を飾った。FW田中順也が腰痛のため欠場。代わってFWリカルド・ロボとの2トップで先発すると、後半開始からは右サイドに張るなど柔軟なプレーで逆転勝利に貢献した。

「後半開始から監督の指示で右のワイドに出た。最後は2トップに戻ったけど、右のワイドも感覚的にはよかった」。0-1で折り返した後半はMFレアンドロ・ドミンゲスが中央に絞り、工藤はサイドから仕掛けた。ハイプレッシャーの清水のマークをかいくぐり、攻撃に厚みを加え、清水を押し込んでいく。

 後半29分にはMF澤昌克のスルーパスに抜け出し、GKと1対1の絶好機を迎えたが、トラップが深く入りすぎ、左足のシュートはGKの好セーブに遭う。「ファーストタッチが決まらなくても点が取れるように冷静になれれば」と反省したが、チーム最多4本のシュートを放つなど果敢にゴールを狙った。

「相手の状況に応じて臨機応変に戦い方を変えられるのがうちの強み。自分もFWだけでなく、サイドをやることで、そのオプションに加われる。FWと同じぐらいサイドも極めていければ」

 そう意欲的に話す工藤は自身が初先発したゲームで待望のリーグ戦初勝利となり、「どんな形でも勝てたことがすべて。うちのチームは今は勝つことが大事。ACLを含めて連勝できたのがよかった」と、久々の90分フル出場を果たし、充実感を浮かべていた。

(取材・文 西山紘平)

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