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U-23候補落選の柏・工藤が意地の今季初ゴール、札幌はいまだ未勝利

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[4.7 J1第5節 札幌0-2柏 札幌]

 柏レイソルはコンサドーレ札幌に2-0の完封勝利を飾り、公式戦3試合ぶりの勝ち点3を手にした。公式戦2試合連続で得点がなかったが、FW工藤壮人とDF近藤直也がゴール。リーグ戦では今季2勝目を挙げた。札幌はリーグ戦4連敗で開幕から1分4敗となり、初勝利はまたもお預けとなった。

 4日のナビスコ杯・横浜FM戦(2-1)で今季公式戦初勝利を飾った札幌だが、4シーズンぶりに復帰したJ1ではいまだ未勝利。ホームで待望の初勝利を挙げるべく、前半7分にはオーバーラップしたDF高木純平の右クロスにMF内村圭宏が飛び込むなど積極的な立ち上がりを見せた。

 それでも試合は徐々に柏ペースに傾いていく。DF酒井宏樹が右サイドから果敢に仕掛けて攻撃に厚みを加え、自らフィニッシュにも絡んだ。そして前半33分、酒井が右後方から前線にロングパスを放り込むと、工藤の頭を越えたボールをDF奈良竜樹がトラップミス。素早くこぼれ球を拾った工藤がPA内に切れ込み、右足で豪快にゴールネットに叩き込んだ。

「思い切ってシュートを打っていこうと決めていた。リズムをつかみ始めた時間で点が取れてよかった」。9~11日に宮城県内で行われるU-23日本代表候補合宿に初招集された18歳の奈良に対し、工藤は落選。意地の一発が工藤にとって待望の今季初得点となり、チームとしても公式戦3試合ぶりのゴールで柏が先制に成功した。

 その後はアウェーの柏がゲームを支配。札幌を押し込み、次々とチャンスをつくっていった。奈良のミスを突いた工藤が決定機を演出するなど果敢に追加点を狙う。すると後半18分、MFレアンドロ・ドミンゲスの左CKを近藤がヘディングで叩き込み、2-0。試合の流れを決定づけた。

 終わってみればシュート数23本対7本の完勝。工藤は「リーグ戦もACLもなかなか勝てない試合が続いて、勝って勢いを付けたかった。その始めのゴールを決められてよかった」と胸を張る。リーグ戦でFWがゴールを決めたのは3月10日の横浜FMとの開幕戦(3-3)でのFW田中順也以来。守備陣も4日のACL広州恒大戦(0-0)に続いて公式戦2試合連続の無失点に抑えるなど攻守がかみ合い、次につながる価値ある勝ち点3を手にした。

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