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2得点のC大阪、キム・ボギョン「シュートを意識できている」

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[4.7J1第5節 大宮0-3C大阪 NACK]

 セレッソ大阪のレフティーは、プレッシャーを感じることなく『右足』を振り抜き、2ゴールを記録した。第3節の川崎F戦(1-0)に続きゴールを挙げたMFキム・ボギョンは、「キヨ(清武弘嗣)が先制点を決めてくれていたから、楽な気持ちでシュートを打てた」と得点場面を振り返る。

「コンディションも良く、点を取れるイメージがあった」と言う韓国代表MFは、立ち上がりから積極的にゴールを狙う。前半10分、DF酒本憲幸からボールを受けると、強烈なシュートを放ったが、ここはGK北野貴之に防がれる。その1分後にも清武からのパスを受けて、最終ラインの裏を抜け出そうとしたが、トラップ際のボールを突かれ、決定機に持ち込めなかった。その後もフィジカルの強さを生かしたボールキープや柔らかいパスでチームの攻撃をけん引する。

 好調なアタッカーの最初の得点は、先制点からわずか2分後の後半10分。左サイドのMF清武弘嗣が入れた縦パスがこぼれたところを、FWケンペスがヒールで流す。そこにフリーで走り込んだ。「相手が前に出てきたところをケンペスとコンビでつなげられた」と手応えを口にするキム・ボギョンは、チームの2点目を決める。

 さらに同22分にも、MFブランキーニョのパスを受けると、再び右足を振り抜き、GK北野の右サイドを抜いた。「3点目が入って楽になりましたね」と清武が言うように、これが勝利を決定づけるダメ押しゴールとなった。

「ボールを持った時に良いイメージが持てている」と言うように、ゴールだけではない。セルジオ・ソアレス監督が「今日は攻撃時の運動量が多く、要求した縦への動きやダイアゴナルの動き(斜めに走る動き)が出きていた。今までより機能していたと思う」と語っているが、周囲と連動しながら前線でタメをつくり、フリーランニングする時間もつくり出している。

「昨季の後半からゴールへの意欲を持ってきた」と話すキム・ボギョン。昨シーズンの初ゴールは15節の磐田戦(2-3)。それ以降、14試合で8得点と高い決定力を示したが、今季もその勢いを継続している。J1にも慣れ、「今年はシュートをもっと打つことを意識できている」と自信を深める7番は、まだまだゴールを量産していきそうだ。

(取材・文 河合 拓)

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